※更新:2018年11月8日
ワーキングホリデー制度(以下、ワーホリ)とは、2国間の取決めに基づき、相手国の青年に対し、1年間の滞在および就労を認める制度です。ワーホリは互いの文化や生活様式を理解する機会を提供し、国際交流・相互理解を深めることを目的しています。
外国で働きながら、1年間の海外生活を体験できる夢の制度です!

日本では、1980年にオーストラリアとの間で協定が結ばれたのをはじまりに、これまでに16カ国でのワーホリが可能となりました。
1.ワーホリができる国って?
オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・韓国・フランス・ドイツ・イギリス・アイルランド・デンマーク・台湾・香港・ノルウェー・ポルトガル・ポーランド・スロバキア・オーストリア(2016年8月時点16カ国)
2018年11月までに6ヶ国(ハンガリー・スペイン・アルゼンチン・チリ・アイスランド・チェコ)加わり、全部で22ヶ国となりました。

オーストラリアとニュージーランドに行く人が圧倒的に多いです
日本人のワーホリビザ発給数は、年間約2万人。2014年のデータでは、オーストラリアが最も多い10,633人、次いでカナダの6,500人(発給枠が6,500)、ニュージーランドが2,049人と続きます。この3カ国の共通点は、英語でコミュニケーションがとれるということです。
2.ワーホリ主要3ヶ国の特徴
ワーホリで人気のオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの特徴についてお伝えします。
ワーホリ人気NO.1オーストラリア

旅行仲間達とエアーズ・ロックを背景にパシャリ
日本の国土の20倍以上もあるオーストラリアは、親日家が多く自然豊かで過ごしやすい国です。
南半球で季節は日本と逆になるものの、1年中温暖で比較的過ごしやすい気候が特徴です。都市によって気候や特徴・時差が異なるので、都市移動をするだけでまるで違う国へ行ったような感覚を味わえることもオーストラリアワーホリの醍醐味の一つといえるでしょう。
大都市に行けば日本食レストランがあり、仕事に困ることはありません。英語環境で働きたい場合は、都会であるシドニーやメルボルン、日本人の少ないパースやタスマニアに行く方が多いです。郊外の指定されたファームで働くと、ワーホリ期間を最大3年まで延長することができます。
※オーストラリアの都市情報はワーキングホリデーで人気のあるオーストラリアの主要都市を参考にしてください。
美しい英語を学ぶなら、カナダ

ワーホリ人気国第2位のカナダは、多国籍国家としても広大な国であることでも知られています。カナダの英語は、発音が綺麗で聞き取りやすいと言われています。また、陸路でアメリカに行けることも魅力の一つです。
ワーホリで人気の都市はトロントとバンクーバーです。他には、フランス植民地の名残が残るモントリオールや、ロッキー山脈の入り口であるカルガリーに行く方もいます。
大都市ではレストランやカフェなど、郊外に行けばウインタースポーツなどの観光関係の仕事があります。
※カナダの都市情報はワーキングホリデーで人気のあるカナダの主要都市を参考にしてください。
映画の中のような大自然を満喫、ニュージーランド

自然大国と言われるニュージーランド。移民が多く、フレンドリーな国民性を持つ人たちと大自然の中でのんびり過ごせます。国土は、北島と南島に分かれており、それぞれ雰囲気が異なります。
ニュージーランド最大の都市、オークランドがある北島には、人口の3/4が集まっています。観光客も多いため、ワーホリする人にとっては仕事を見つけやすい都市です。一方、南島にはダイナミックな自然が残っている場所も多く、映画の舞台となるような美しい山や湖を見ることができます。
指定の農場で3ヶ月以上働くと、通常1年間のワーホリ期間に追加で3ヶ月延長することが可能です。
※ニュージーランドの都市情報はワーキングホリデーで人気のあるニュージーランド主要都市を参考にしてください。
3.ワーホリで何ができるの?
ワーホリビザは1年間その国で自由に過ごせる夢のようなビザです。ワーホリに行く人の目的はさまざまですが、大きく分けると次の5つに集約されます。
- 英語力を身につける
- 海外で仕事経験をする
- お金を稼ぐ
- 長期で旅をする
- 新しい環境に身を置き、自分の生き方を見つめ直す
多くの人が、5つのうち2〜3つの目的を持って渡航します。特によくあるのは、「1.英語力を身につける、2.海外で仕事経験をする」といった目的です。これらを達成するために何をすればよいかは、失敗しないワーホリをするために|ワーホリでよくある目的5つと、それを達成するために大切なことを参照ください。
その他、多国籍環境のシェアハウスに住みながら国際交流をしたり、ボランティア活動で現地の人と意見交換をしたりするなど、ワーホリ中は行動次第で多くのことができます。
ただし、どのような1年間をその国で過ごすかは、自分の判断次第になるので、しっかりと計画を立てて準備・行動することが重要です。
※ワーホリと留学の違いがよく分からない方は、「ワーホリ」と「留学」はどう違うのか? 目的・年齢・費用・就労などの違いを徹底的に比較します!で確認してみてください。

4.ワーホリに行く前に注意すること

ワーホリをするためには、知っておかなければならないことがいくつかあります。
- ビザ申請には年齢制限がある(18歳〜30歳まで)
- ビザを取得できるのは1カ国につき1度だけ
- 国によってビザの申請・取得方法・制限が異なる
- ある程度の資金が必要 予算
- 就学可能な期間が限られている(オーストラリアは4ヶ月間、カナダとニュージーランドは6ヶ月間)
5.ワーホリに行く前に、最低限の英語力を身につけましょう
ワーホリに必要な最低限の英語力は、TOEIC600点です。このレベルがあれば、現地で仕事や家を探したり友達を作ったりするなど、最低限のことができます。英語力を生かした仕事をしたい方は、TOEICでいうと800点くらいが基準となります。
基本的な英語力がないままワーホリへ行くとどうなるか

ワーホリと同時に学習をスタートさせる、つまり事前学習をせずに渡航した人にはどんなことが待っているのか、挙げました。
- 語学留学中に十分に英語力が伸びない
- 英語を話す必要のある仕事に就けず、稼げない
- 日本語でしか情報収集ができず、シェアハウスや仕事の選択範囲が狭まる
- 日本人以外の友達を作れず、せっかく海外にいても異文化交流ができない
- 英語で解決すべきトラブルを1人で乗り越えられない
いろいろなデメリットがありますので、事前に英語学習はしっかりやっておきましょう。
※ワーホリで失敗したくない方は、こちらの記事を読んでください。
ワーホリでよくある失敗談とその対策(2018年最新版)
カナダ・オーストラリアの語学学校生活。実際に通った生徒に聞いてみました。(次の記事へ)カナダ・オーストラリアの語学学校生活。実際に通った生徒に聞いてみました。
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