
こんにちは。2018年の4月からオーストラリアのシドニーでワーホリをしていたShoriです。
私たちが普段話している言葉は「日本語」です。その種類はさまざまで、地域によって独特のイントネーションや言い回しがあります。
これは英語も同様です。その国や地域によって独特の発音や言葉があります。例えば、多くの日本人が触れるのはアメリカ英語ですし、世界中で大ヒットした映画「ハリーポッター」はイギリス英語です。そして、私がワーホリで渡航したオーストラリアではオーストラリア英語が使われています。
日本人は、国や地域で異なる言葉の言い回しを方言、または「訛り」と表現します。そして訛りはその土地の個性を表します。
しかし、日本語にも多くの訛りがある中で、日本人は英語を勉強するとき、アメリカ英語とイギリス英語以外の英語の訛りを毛嫌いする傾向があります。その背景には「〇〇訛りってバカにされない?」「アメリカ人やイギリス人にきちんと通じる?」という心配があるようです。特にオーストラリア英語には敏感な人が多いと感じます。
実際、私がオーストラリアから帰国後に友人と会ったとき、全く同じような心配をされました。
そこで今回の記事では、オーストラリアのシドニーで1年間生活した私が「本当に英語の訛りを心配する必要があるのか」について考えていきます。オーストラリアへの渡航を考えている方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
1.オーストラリアで英語の訛りについて感じたこと
1-1 オーストラリア訛りの英語とは
オーストラリアはそもそも、イギリスの植民地支配を受けていた影響もあり、「イギリス英語よりの英語」となります。しかし、現在ではその英語は変化し「オージーイングリッシュ」と呼ばれる独自の英語スタイルになりました。
以下の3つはその代表例です。
- Rの音を発音しない
- aを「アイ」と発音
- 独自の短縮系がある
僕は地元のラグビーチームに所属していましたが、チームメイトの何人かは「Water」のことを「ウォア」、「Day」を「デイ」ではなく「ダイ」と言っていました。また、午後のことを「Arvo」と短縮する言い方があると教えてもらった時は驚きました。
その他、オーストラリア英語について詳しく知りたい方はオーストラリアの英語は訛っている? オージー英語の特徴と、本当に使えるスラング集を参考にしてみてください。
これらの情報だけ聞くとオーストラリア英語はさぞかし聞きとりにくいと感じるでしょう。1年間実際にオーストラリアでワーホリした感想としては、確かにオーストラリア英語は聞きとりにくいです。
普段アメリカ英語の教材のみで勉強してきた人は特に、そのような感想を持つでしょう。
ちなみに、私が聞き取りづらいと感じた理由としては「話すスピードが速い」「1つひとつの音節がはっきりしていない」ということがあげられます。
しかし、1年間のシドニー生活を通してその独特の英語に慣れ、随分と理解できるようになりました。
1-2 日本語訛りの英語は通じるのか
私はセブで半年間、シドニーで1年間、英語を勉強してきました。2年近く英語と向き合う日々を送っていても、未だに日本語訛りの残った英語です。
しかし、私の英語はしっかりと通じます。
私たちが第2言語として英語を勉強した時、それは母国語の影響を受けてしまうことが大きいです。しかし、現在では英語のネイティヴスピーカーよりも非ネイティヴスピーカーの数の方が圧倒的に多く、訛りの英語を話す人も大勢います。したがって、訛りのある英語を話すことに対して、私たちが想像するほど気にする必要はないのです。
後に詳しく説明しますが、シドニーは多国籍国家です。訛りのある英語を話しながら企業で働いている方はたくさんいます。
1-3 移民国家オーストラリアで感じた、さまざまな訛りの英語を使う人たち
オーストラリアは言わずと知れた移民国家です。さまざまな国籍の人たちが生活をし、その母国語に影響を受けた英語を使用します。
訛っているのは日本人だけではありません。しかし、英語のレベルに関係なく多くの非ネイティブは臆さず英語を話します。一部の日本人の中では間違いをすると批判する傾向もありますが、オーストラリアではそのようなことはありません。
先ほども紹介しましたが、そもそも第2言語として英語を覚える場合、必ず母国語に影響を受けた英語になります。また、現代ではネイティブスピーカーより非ネイティブの方が英語を話す人口は多いのです。つまり、日本人がよく心配する訛りのある英語を話す人の方が圧倒的に多いのです。
このことから、訛りを過度に気にする必要はないことがわかります。
2.訛りを理由にオーストラリアでのワーホリを懸念する必要はない訳とは
ときどき「オーストラリアの英語は鈍っているから」という理由でオーストラリア渡航を迷う方がいらっしゃいます。しかし、そのような心配をする必要はないと考えます。
2-1 海外の企業で働く人たちは、ネイティブ並みのアクセントとは限らない
英語圏で働いている外国人を想像すると、ネイティブと同じくらいの綺麗なアクセントで英語を話すことができる人を思い浮かべる傾向があります。
しかし、そのようなことはありません。全員が全員、訛りがない英語というわけではないのです。
私は、1年間のワーホリを通してオーストラリアの企業で働く外国人をたくさん見てきましたが、母国語の影響を強く受けた英語を話している方は何人もいました。
2-2 訛っていても「はっきりアクセントのついた発音」であれば伝わる
現地で働く外国人の中にはもちろん日本人もいます。その中で、お店を経営している人たちの英語でさえも日本語訛りが完璧に抜けているわけではありませんでした。しかし、彼らはオーストラリアで会社を立ち上げ、英語でビジネスをしています。
オーストラリアで経営者として活躍するレベルの方の英語はこのような特徴がありました。
- はっきりと話す
- アクセント(強弱)をつける
私たちは「スラスラ話すこと=英語が上手い」と考えるイメージがありますが、それは正しくありません。むしろ、はっきりと正しい発音ができないまま英語を話すことは、聞き取りずらくなる原因になります。
2-3 英語は第2言語。完璧主義にならなくても良い
私は留学やワーホリをする前、自分の完璧でない英語を過度に気にしていました。
「自分の英語は通じるのであろうか」
「嫌なことを言われないだろうか」
私と同じような不安を抱える方は、少なくないと思います。
しかし、実用的に英語を使って感じたことは、私にとって英語は第2言語であり、コミュニケーションツールとして使えればいいということでした。なぜなら、日本語訛りの英語でも十分意思疎通をすることができたからです。
完璧にこだわる必要はありません。
日本人が目指すべき「伝わる英語発音」とは?|なぜ、日本人は英語の発音が苦手なのか?にも、訛りがあっても、正しい英語として認識させる「第2言語レベル」で話せれば問題ないということが書いてあります。
3.英語の訛りを気にする前に「正しい英語を話せるかどうか」にフォーカスしよう
3-1英語初心者は、英語が訛っているかさえ判断できない
第2言語として英語を覚えた場合、その英語は母国語に影響された訛りのある英語になります。
しかし、前章で紹介した例から、訛りのある英語もコミュニケーションをとることができます。英語の訛りを過度に心配する必要はないのです。
ちなみに、英語初心者の場合、英語の訛りを判別することさえできません。
私は英語初心者から学習をスタートしましたが、英語の訛りついて理解できるようになったのはTOEICのスコアが500点を超えてからでした。そのレベルに達するまでは、英語が訛っていようがいまいが聞き取ることはできません。
3-2 訛りを気にする前に英語を勉強しよう
自分の英語力を疑うことも時には重要です。そうでなければ英語は上達しません。
英語を話すことができない人たちはそもそも訛ってあたり前です。訛りを気にするだけ時間の無駄です。英語を使いながら、少しずつ修正していくべきです。
オーストラリアには、訛りのある英語を話しながらビジネスをしている人や現地の企業で働いている人はたくさんいます。このことからも、英語の訛りを過度に気にして英語を話すことを躊躇する必要はないことがわかります。
ですから、ワーホリに行く前に現地の英語の訛りを気にしている暇があるならば英単語や英会話フレーズを1つでも多く覚えるほうがよいです。
4.ワーホリ前に身につけておきたい具体的な英語力
4-1 ワーホリ前に必ず英語を勉強しておくべき理由
出発するその日まで英語はしっかりと勉強しましょう。そうでなければ、充実したワーホリ生活を送れない可能性が高まります。
最悪の場合、せっかくワーホリに行ったのに理想の英語をマスターできず帰国することになります。私はそのような日本人に何人にも会ってきました。
なぜなら、渡航した時点である程度英語が話せなければ、仕事や友人が見つかりません。当たり前の話なのですが、英語を使う仕事では英語で面接を行います。それの受け答えができる英語力を持ち合わせていなれば当然、その仕事を任してもらえることはありません。
そして、友人も同様です。英語を話せなければ、表面的な会話以上のコミュニケーションを取ることは難しいです。
4-2 ワーホリをするためには最低でもTOEIC600点あるとよい
サウスピークでは、ワーホリをする人はTOEIC600点以上の英語力で渡航することを勧めています。TOEIC600点は、ワーホリ先で英語を使って仕事をする上でのスタートとなる目安です。
参考:ワーホリで求められる英語力・TOEICスコア一覧まとめ|TOEICは600点以上取るべし!
さらに、TOEICのスコア800点ほどの英語力があれば、ワーホリをかなり順調にスタートさせ、現地の生活に溶け込むことができると思います。
私はTOEIC700点でオーストラリアへ渡航しました。このくらいの英語力ですと、基本的な日常会話は問題はなく、英語で仕事の面接を受ける事ができます。自分から行動すれば、外国人の友人もできます。
また、英語学習法も身についていたため、自己学習を続けてさらに英語力を高めることができました。
これはあくまで指標ですが、TOEIC800点を越えれば高いリスニング力、文法知識を備えることができ、そこからの英語の上達は早いです。帰国後にも英語力を証明でき就職や転職活動にも役に立ちます。
英語の訛りを過度に気にせず、まずは自分の英語力を気にしよう!
オーストラリアでワーホリをする前は現地の訛りを気にする必要はありません。それよりも、まずは自分の英語力に目を向けるべきです。
なぜなら、事前に英語力がなければ「英語を使った仕事に就くことが難しい」「友人が作りづらい」ということになり、充実したワーホリ生活を送ることができないからです。実際、1年間ワーホリをしていたのにも関わらず、英語がを満足に話せず理想のワーホリを叶えることができなかった人はたくさんいます。
ですからこのようにな状態にならないためにも、自分の英語力をできるだけ高めましょう。英語を使った環境で働きたい方は、最低でもTOEIC600点、それ以上あればオーストラリアへ渡航後すぐに素晴らしいスタートを切ることができるでしょう。
私はオーストラリアでのワーホリは本当にかけがえのない体験をすることができました。その大きな要因の1つは事前に英語力を高めたからです。
体験談は、大学新卒でワーホリへ渡航し、オーストラリアでラグビー協会のインターンをされているShoriさんの体験談
ワーホリ前は訛りを気にせず基本的な文法やリスニング・スピーキング力など英語力の向上に励みましょう。
【執筆者】

Shoriです。2018年4月からの1年間、シドニーでワーホリ中にラグビーの仕事をしていました。現在はRWC2019の集客をする傍ら、絵×英語を使って個人で勝手にラグビーを広める活動もしています。皆が笑って楽しめるコンテンツを提供し続けるのが夢です。
ブログ:Barefoot Twitter:Barefoot_shori
「ワーホリで失敗する人と成功する人の違いは?」サウスピークの動画ができました!
ワーキングホリデーの失敗例と成功例を、オーストラリアでワーホリ経験のあるサウスピーク代表「丸山要平」と、ワーキングホリデーに関する記事の執筆を担当しているライター「平田華絵」の2人が紹介!
「ネイティブスピーカーとコミュニケーションをとるには?」「ローカルレストランで仕事をするためには?」「語学学校で多国籍の友達をつくるためには?」「日本帰国後の就職活動のために必要な英語力は?」などの観点から、TOEICスコアをベースに、どれくらいの英語力が必要になるのかを検証しています。
これからワーホリに行く人も、今ワーホリ中の人も、ワーホリがもうすぐ終わるという人にも……、ちょっと辛口なSousPeakトークを観て、ぜひ今後の対策を立てるのに活かしてください!
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