<この記事の目次>
◆フィリピン留学の3つの魅力
(1) 他国にはないマンツーマンレッスン
(2) 圧倒的なコストパフォーマンス
(3) 南国リゾートライフを満喫
フィリピンで「英語」を学ぶ日本人が急増
今、フィリピン・セブ島へ留学して「英語」を学ぶ日本人が増加しています。

2010年には年間4,000人程度だった日本人留学生数が、2014年には年間30,000人にまで増加しました。
また2017年に、一般社団法人海外留学協議会(JAOS)が行なった調査によると、フィリピンの「語学留学先としての人気」は英語圏に迫る勢いだといいます。
順位 | 国名 | 日本人留学者数(人) |
---|---|---|
1 | アメリカ | 19,024 |
2 | オーストラリア | 17,411 |
3 | カナダ | 12,194 |
4 | イギリス | 6,561 |
5 | フィリピン | 6,238 |
6 | ニュージーランド | 5,584 |
(参考:『一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 2017』調査レポート)
この調査は、大学に所属する学生を除いた「社会人や中高生の留学生数」を明らかにしたものです。
2016年の調査時も、フィリピンは「英語圏の次に人気な留学先」として第6位にランクインしていました。
2017年には、ついにニュージーランドを抜いて第5位にランクインしていることからも、その人気の高さが伺えます。
なぜ今、こんなにもフィリピンへ留学する日本人が増えているのでしょうか。
それは、「韓国でのフィリピン留学ブーム」が背景にあります。現在フィリピンに留学に行く韓国人は、約10万人とも言われています。日本も韓国の後を追って、フィリピン留学をスタートさせました。
では、なぜ韓国でフィリピン留学が流行しているのか、その経緯を見ていきましょう。
韓国人がフィリピンで「英語」を学ぶ理由
1997年に韓国は国家破綻し、元々狭かった国内市場は大打撃を受けました。いよいよ、韓国企業は本格的に海外に目を向けて、新しい「生きる道」を探さなければいけなくなりました。
その結果、サムスンやLGといった韓国の代表的企業は「エレクトロニクス関連・自動車」といった分野で、その存在感を強めています。衰退する日本企業がある中で、なぜ韓国企業は自社製品の世界シェアを広めていけたのでしょうか。
秘密は「韓国企業で働く人材」にありました。韓国の超一流企業では、採用時に「高い英語力を持っていること」が求められます。
サムスンでは、新卒採用時に「TOEIC900点」という足切りラインが設けられています。また入社後も、課長以上の役職に就くためにはTOEIC920点以上の点数を獲得していなければいけません。既に9割の社員がこの基準を達成しているというのですから驚きです。
つまり韓国で良い仕事に就こうと思えば、TOEIC試験900点という英語力がなければ話になりません。
元々狭かった国内市場では仕事の数はそれほど多くはなく、英語ができなければたちまち職にあぶれることになります。
そんな状況で、多くの韓国人の若者は「積極的に英語力を高める必要」がありました。しかし日本と同じで、国内に「英語力を上げる場所や機会」はありません。そんなときに彼らが目をつけたのがフィリピンです。
2017年現在、フィリピンは「韓国人学生が選ぶ留学先」の第5位にランクインしています。2015年に大きく留学者数は落ち込んだものの、この数年で再び大きく伸び、今やオーストラリアや日本に迫る人気留学先になっています。
(引用元:畿央大学教育学部・准教授 石川 裕之『韓国における留学生送り出しの現況』)
韓国人学生の多くは「TOEIC900点獲得」を目指し、フィリピンへ留学します。また「欧米の一流大学での学位取得」を目指すための事前準備として、フィリピン留学を利用する学生も多くいます。
なぜ、韓国人は留学先としてフィリピンを選ぶのでしょうか。
フィリピンの公用語は「英語」
フィリピンが留学先として選ばれる理由の1つに、「フィリピンの公用語は英語である」ことが挙げられます。フィリピン人の英語力については以下の動画をご覧ください。
フィリピンは19世紀末から約50年の間、アメリカの植民地でした。その時に、英語公用化が行われたのです。
1987年にフィリピン語が公用語に制定されるまでは、長らく英語が公用語として使われていました。
現在でも初等教育から大学まで、国語以外の授業は「すべて英語」で行われます。
高等教育を受けていないタクシー運転手ですら、英語で簡単なやりとりを行うことが可能ですし、街中の看板や広告の多くは英語表記です。フィリピン人にとって英語はまさに「第2言語」なのです。
そんなフィリピンの「英語人口」は世界3位にランクインすると言われています。
順位 | 国名 | 英語話者数(人) | 総人口に対する英語話者の割合(%) |
---|---|---|---|
1 | アメリカ | 251,388,301 | 95.81 |
2 | インド | 125,226,449 | 11.38 |
3 | フィリピン | 89,800,000 | 92.58 |
4 | ナイジェリア | 79,000,000 | 53.34 |
5 | イギリス | 59,600,000 | 97.74 |
(参考元:幻冬社ゴールドオンライン|英語人口は世界3位 フィリピン経済を支える「国民の英語力」)
英語話者の人口こそインドに次いで3位ですが、総人口に対する英語話者の割合は92.58%と、インドの11.38%を大きく上回っています。人口に対する英語話者の多さは、アメリカやイギリスといった英語圏並みです。
またフィリピン人の英語力が世界的に見ても評価されているということも、フィリピンが留学先として選ばれる理由の1つです。
アメリカのGlobal English社が2013年に行なった調査で、フィリピンは「世界で最もビジネス英語能力が高い国」として選出されました。
順位 | 国名 | BEI |
---|---|---|
1 | フィリピン | 7.95 |
2 | ノルウェー | 7.06 |
3 | オランダ | 7.03 |
4 | イギリス | 6.81 |
5 | オーストラリア | 6.78 |
・・・ | ||
23 | 韓国 | 5.28 |
34 | 中国 | 5.03 |
・・・ | ||
50 | 日本 | 4.29 |
(参考元:Global English社「The Business English Index 2012 Report」)
フィリピンでは就業人口の半分以上が、コールセンターなどのBPO産業で就労しています。その電話相手は欧米人です。欧米人と対等に英語で渡り合えるほど、フィリピン人の平均的な英語力は高いと言われています。
日本経済新聞によると、2010年にフィリピンのコールセンター人口はインドを抜いて世界トップになったと言います。
また、フィリピン人の間では海外へ出稼ぎにいくことが一般的となっています。こうしたフィリピン人の海外出稼ぎ労働者は、OFW(OverSeas Philipinoes)といわれています。英語力が高ければ、海外へ出稼ぎに出ることができる可能性は上がり、給与等の面でも交渉上有利です。
こうした理由から、フィリピン人の英語力の高さには定評があります。それゆえ、フィリピンに英語を学びに来る外国人が急増しているのです。
とはいっても、今まで海外留学といえばアメリカ・カナダ・イギリスといった欧米地域が選ばれていました。
なぜ今、あえてフィリピンへ語学留学に来るのでしょうか。韓国人や日本人が留学先として欧米地域ではなく、フィリピンを選ぶのには理由があります。
フィリピン留学の3つの魅力
英語を学ぶために欧米諸国ではなく、あえてフィリピンを選ぶのには理由があります。フィリピン留学の魅力を3つの観点からご紹介します。
(1) 他国にはないマンツーマンレッスン
フィリピン留学の最大の特徴であり、強みは長時間のマンツーマンレッスンが行えることです。
従来の欧米留学では「ネイティブスピーカーの講師1人に対して、生徒10〜20人」というグループレッスンが一般的でした。せっかくアメリカに来ても生徒1人1人の発言機会は少なく、授業中にアメリカ人講師と話す時間も多くありませんでした。
「アメリカへの語学留学で1年間に300万円使ったけれど、現地人とは話す機会はあまりなかった。英会話は今でもほとんど出来ない」という留学失敗談も多くあります。
それに対して、フィリピン留学では英語講師を安く雇えるため、多くの語学学校が「1日4〜8時間のマンツーマンレッスン」を提供しています。
欧米留学に比べて圧倒的に、英語を話す機会を多く持つことができます。このマンツーマンレッスンの結果、英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)を満遍なく伸ばすことができます。
(2) 圧倒的なコストパフォーマンス
2つ目の魅力は「フィリピン留学は、欧米留学よりもコスパがいい」という点です。
アメリカ・イギリス・オーストラリアへ3ヶ月留学した場合、授業料・往復の航空券・VISA・住居費を合計すると100万円を越えます。特にアメリカの費用が高く約150万円になります。
カナダ留学のように、学生寮を使用すれば料金は多少抑えられますが、それでも3ヶ月で100万円近くかかります。
なお、ホームステイの場合、食費がさらに発生してこの料金よりも高くなる可能性があります。また、住居と学校が離れている場合には通学費も別途発生します。
欧米は先進国のため、交通費・生活費は、日本と同等、もしくはそれ以上かかると考えておくべきです。
一方、フィリピン留学では、留学費用は往復の航空券代・宿泊費を含めても、70~80万円まで抑えることができます。
多くの語学学校は、学校に寮が併設されており、宿泊費込みの留学費用です。通学する必要もありませんし、食事は3食提供される学校もあります。
その場合、食費・交通費は最小限に抑えられますし、家賃は発生しません。たまに外食する場合でも、フィリピンは発展途上国で物価もとても安いため、出費は可能な限り安く抑えることができます。
また、現地スタッフが炊事・洗濯・掃除などの「生活に必要なこと」を全て代行してくれます。
同じ敷地内、同じ建物内に校舎と宿舎が併設されている語学学校も多く、通学時間も限りなくゼロに近くなることが多いです。
フィリピンであれば「英語学習だけしていればいい生活」を送ることが可能なのです。
費用を押さえた上で、長時間の学習時間を確保でき、英語学習でも高い効果が見込めます。
(3)南国リゾートライフを満喫!
3つ目の魅力は「南国のリゾートを満喫できる」ことです。フィリピンの気候は温暖で、綺麗なビーチが世界的にも高く評価されています。
上記の写真は、セブ島にあるリゾートの1つ「プランテーション・ベイ・リゾート」の写真です。
美しいビーチは、実は海水を引いて作ったラグーンです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
(関連記事:【プランテーションベイリゾート&スパ】南国リゾート体験を格安で出来るデイユース(日帰り観光)を満喫してきた)
また、セブ島の南にあるオスロブという地域は「ジンベイザメと泳ぐことができるスポット」として有名です。

ジンベイザメと泳ぐことのできる、世界でも数少ないスポットです。
美しい海を満喫しながら、ジンベイザメとも泳ぐことができるのが、このセブ島です。
(関連記事:セブ島オスロブと地上の楽園スミロン島に1泊2日で行ってきた!(オスロブのホテルも紹介))
またセブ島から飛行機を使えば、様々な美しいフィリピンの島々を巡ることができます。

人気のアクティビティ、アイランドホッピングでは、島々をボートで巡ります。
パラワン・エルニドといった「世界1美しい島」をめぐることが出来るのも、フィリピンの大きな魅力です。
(関連記事:【Palawan(パラワン)・El Nido(エルニド)】世界で1番綺麗な島に行ってきた話をしよう)
以上3つの魅力から、フィリピン留学は注目されています。