サウスピーク卒業後にオーストラリアでワーキングホリデー(以下、ワーホリ)を行い、ワーホリ後の学生ビザや永住権取得を目指して資金作りをされたMayukoさんにお話しをうかがいました。
【記事のポイント】
・ホテルの仕事で半年で100万円ほど貯金
・学生ビザに切り替えオーストラリア滞在延長
Mayukoさん オーストラリアワーホリスケジュール
- 2017年3月末〜7月末
- サウスピークで4ヶ月留学
- 7月〜8月
- 日本でワーホリ準備
- 9月
- オーストラリアへ渡航。
- メルボルンで2週間語学学校へ
- 9月〜11月
- メルボルンの日本食レストランでアルバイト
- 12月〜翌年6月
- キャンベラのホテルでアルバイト
- 7月
- 日本へ一時帰国
- 8月〜9月現在
- シドニーのレストランでアルバイト、学生ビザ申請中
- 10月以降の予定
- 学生ビザでシドニーのビジネスカレッジ(ITコース)へ通う
仕事を辞めたタイミングで好きなことをしようと、ワーホリ渡航を決めた
―――Mayukoさんはなぜワーホリへ行こうと思ったのですか?
サウスピーク留学中にさまざまな出会いがあったことがきっかけとなりました。留学前は、ワーホリに必ず行こうと決めていたわけではありません。留学中にワーホリワークショップへ参加し、ワーホリ経験者やこれから渡航する人の話を聞いて行くことを考え始めました。
―――ということは、ワーホリに行くために仕事を辞めたということではないのですね。
はい。もともと、海外へ行く以外の予定があり退職したのですが、それがなくなってサウスピークへ留学しました。そのときは25歳でしたので、周りの人は仕事をしているのに自分だけ今さら海外へ行って大丈夫か、と少し不安はありました。
でも、社会人になって自由な時間が持てる機会は多くないですよね。留学中に出会った方と話して知ったことは、人生にはさまざまな選択肢があることです。日本での転職活動も考えましたが、もともと海外で暮らすことには興味がありましたし、このタイミングで自分の好きなことをしてもいいのではないかと思い、ワーホリに踏み切りました。
―――ワーホリをするための準備はスムーズにいきましたか?
そうですね。私の場合、サウスピーク留学後に日本に一時帰国し、ワーホリへ行くまでの準備期間は1ヶ月でした。その中で、ワーホリビザ、航空券の手配を行い、両親へも話をしました。ワーホリビザは申請してすぐに下りましたね。
※オーストラリアのワーホリビザ申請は全て英語です。申請が不安な方向けに、サウスピークでは無料でビザ申請代行を行っています。詳しくは下の写真をクリックしてください。
メルボルンへ渡航してすぐに学校へ通い、仕事をした

語学学校のクラスメイトとの1枚
―――ワーホリ中は語学学校に通われたのですか?
はい、メルボルンで2週間だけ通いました。英語の勉強というよりは、メルボルンの情報を聞いて現地の友達を作れたらいいと考えていました。
―――語学学校の授業はどうでしたか?
正直、簡単だと思いましたね。入学したIntermediateクラスでは、グループ授業で先生が与えてくれたトピックに対して3人組で会話したり、文法を学んだりゲームをしたりといった内容でした。
グループでの会話クラスでは、講師が授業中にクラスを回って間違っている英語表現を正しく教えてくれることがありました。とはいえ、講師と1対1で話す機会は少なかったと記憶しています。グループ授業は、社交的に自分から発言できる人にはいいと思いますが、私には合っていなかったです。自分から話すことが得意でない人には、セブ留学のマンツーマンレッスンのほうが優れていると感じました。
―――ワーホリ中はどのような仕事をされたのですか?
メルボルンでは、中国人経営のレストランで働いていました。時給はキャッシュ(現金手渡し)で約14ドルと、あまり良くなかったです。そのときから専門的な学校へ通うことを視野に入れていたのですが、貯金ができませんでした。
学校へ行く資金を貯めるため、給料のよいハウスキーピングの仕事へ就いた

ハウスキーピングの同僚は、多国籍だった
―――資金を貯めるために、次はどこで働いたのですか?
キャンベラのホテルで働きました。
―――ワーホリでキャンベラに行く方は珍しいですね。ホテルの仕事はどのように見つけたのですか?
まず行ったことは、エージェントへの相談です。そこでホテルでのインターンの仕事があると紹介され、すぐに応募しました。相談自体は無料、仕事の申し込みに手数料がかかりましたが、2週間働くだけで手数料分は稼げました。
―――ホテルでの具体的な仕事内容を教えてください。実際、どのくらい稼げましたか?
ホテルではハウスキーピングをしていました。仕事内容は、ホテルの部屋の掃除とベッドメイキングですね。給料は、平日は25ドル、土日や休日では最高52ドルでした(Tax込み)。はっきり覚えていませんが、半年で15,000ドルくらい(100万円以上)は稼げたのではないかと思います。
―――かなり貯金されたのですね。ハウスキーピングの仕事で英語力は伸びましたか?
ハウスキーピングでは英語力が伸びないと思っている人がいると思いますが、そのようなことはないですね。部屋を掃除するときは1人で動くことが多いです。一方、ランチ時間や休日に外国人と一緒に時間を過ごすことで、英語を話す機会は作れます。同じ職場の方の国籍は、約半分がオーストラリア人、他はネパール人や韓国人、台湾人などでした。日本人には会っていません。
英語力を伸ばせるか伸ばせないかは、仕事環境ではなく本人の頑張り次第だと思います。
オーストラリアの都市“キャンベラ”でのワーホリ生活

キャンベラの戦争記念館
―――ワーホリ中にキャンベラで暮らした感想を聞かせてください。
キャンベラはオーストラリアの首都ですが、とても小さい街です。街が綺麗で過ごしやすい環境でした。人工的なものが多く、街路樹はしっかり整えられていましたね。今も開発中の場所が多くありました。
―――キャンベラでのワーホリは、どのような人にオススメですか?
キャンベラは、日本人がいない環境で英語力を伸ばしたい人、お金を貯めたい人にはよい環境だと思います。反対に、オーストラリアらしい娯楽を楽しみたい人には向きません。とはいえ、オーストラリアの大都市シドニーまではバスで3時間半です。平日はキャンベラで働き、週末はシドニーに遊びに行く友人もいました。
街に日本人は少なかったです。”日豪プレス”でも、キャンベラの情報は大都市に比べると更新されません。街で日本人向けの求人を見ることは少なく、日本食レストランで働いている人はオーストラリア人ばかりでした。
※日豪プレス:オーストラリア滞在中の日本人なら誰でも知っているウェブサイト。仕事やシェアハウス情報を探す際に便利です。
ワーホリが終わり、今後は学生ビザで1年間シドニーに滞在予定

シドニーのハーバーブリッジが見える広場にて
―――1年間ワーホリをした中で、日本とオーストラリアの違いはどのようなことだと感じましたか?
オーストラリア人と日本人では働き方が違うと思います。オーストラリア人は、仕事以上にプライベートを大事にしている印象です。日本の職場でよくある「残業して当たり前」という雰囲気はあまりありません。他には、オーストラリアは年中暖かい気候というのも過ごしやすい理由の1つです。
―――ワーホリ後は何をされる予定ですか?
オーストラリアの学生ビザを取得し、さらに1年滞在しようと思っています。
―――学生ビザを申請してオーストラリア滞在を伸ばそうと思った理由を教えてください。
単純に、もう少しオーストラリアで過ごしたいと考えたからです。私はワーホリのセカンドビザを取得しなかったため、滞在を延長するために学生ビザを取る必要がありました。ワーホリ後は日本でITの勉強をしようと思っていたのですが、それがオーストラリアでもできることが分かり、残ることを決めました。
学生ビザは、語学学校かビジネスカレッジで取得できます。私は英語もIT関係も両方学ぼうと考え、ビジネスカレッジへ通うことにしました。
―――ビジネスカレッジへ入学するためには、英語力を示す指標が必要なのでしょうか。
IELTSで5.5以上のスコアが必要です。私はIELTSを受けたことはなかったのですが、学校指定の試験でそれと同等の基準を満たしていれば入学可能でした。実際にライティングとリーディングの試験を受けて無事に合格したので、来月から学校に通う予定です。
―――合格した学校に通うのが楽しみですね。ビジネスカレッジを卒業した後は何にチャレンジしたいですか?
オーストラリアで人脈を作りながら仕事をし、永住権を取れたらと思っています。東南アジアにも住んでみたいですね。
場所を選ばない仕事をしたいので、IT分野に長けている人材を目指しています。ビジネスカレッジ卒業後は、ウェブデザイナーなどになりたいです。学生としてオーストラリアに滞在しているうちに、レストランのウェブサイトを作るなどの実績を残したいと考えています。
サウスピークの授業では、ライティングと発音矯正の授業が特に役立った
―――ワーホリ前にサウスピーク4ヶ月通われたと思いますが、留学でどのようなスキルが向上しましたか?
特によかったのは、ライティングの授業です。SWの授業では、論理的な文章を書くときにどのような構成で作ればよいかを学ぶことができました。そのおかげで、学生ビザ取得に必要な英語の論文も無事に作成できました。
※SWレッスンの詳しい内容は、こちらの体験談をご参照ください。
高校の英語教師になる前にTOEIC Speaking & Writing試験対策に取り組み、英会話能力を高めたTomoakiさん
―――他にサウスピークの授業でよかったことを教えてください。
発音をしっかり学べたことは、オーストラリアでかなり有利になっています。日本人の発音は、独特と言われることが多いですよね。でも、しっかりした発音ができることで初対面の人からの印象がいいと感じます。うまく英語が口から出てこなくても、発音がよいから聴き取ってもらえていますね。

留学中に使っていた、発音レッスンの参考書。舌の動きについて図で示してある
―――Mayukoさんはサウスピークのどちらの校舎へ留学されたのですか?
4ヶ月の間で、オリジナル校とEOP校(日本語禁止校)の両方に通いました。EOP校に移動した当初は緊張しましたが、行ってよかったです。EOPに留学されている方はオリジナル校の生徒より年齢層が高く真面目で、さまざまなバックグラウンドを持った方と知り合えました。
―――EOP校で英語を話す訓練はできましたか?
そうですね。セブで英語を話す練習をしてからオーストラリアへ渡航してよかったです。日本人は英語を話すのに恥ずかしがる傾向があると思いますが、その壁がサウスピークで留学中になくなりました。周りの生徒が、みんなと話したいという雰囲気を持って話しかけてくれたので、多くの方の人生経験を聞けて勉強になりました。
※サウスピークEOP校の詳しい様子はTOEIC600点以上の生徒のみ入学可能なサウスピーク日本語禁止校を開校しました。をご参照ください。
ワーホリ中は、時間を大切にしたほうがよい

職場の同僚と参加した、ホテル合同のクリスマスパーティーにて
―――最後に、ワーホリしたい方へのメッセージをお願いします。
ワーホリでの1年間は本当にあっという間です。その中で私が考えるのは、ワーホリのはじめはお金をかけてでも時間を大切にしたほうがいいということです。
私は、時給のよい仕事を探すために手数料を支払って留学会社に相談しました。お金を払って問題を解決することに対し、嫌だと思う方もいるかもしれません。しかしときにはお金より時間が大切だということもあります。ワーホリなど期間が決まっている場合はさらにそうです。
私は半年キャンベラで働き尽くしの生活の中で貯金をし、これからは念願のビジネスカレッジに通います。1度きりのワーホリなので、これから渡航する方には金銭面を気にし過ぎずに思い切り挑戦することをオススメします。
Mayukoさん、お話を聞かせていただきありがとうございました。これからビジネスカレッジで様々な学びができるよう、応援しています。