- カナダの映画会社で働く第1ステップとして、ワーホリへ
- 仕事探しには、サウスピーク留学中に作成したレジュメと面接質問集を活用した
- 現在は、カナダの映画会社でアニメーターとして働いている
「海外の映画会社で働きたい」という目標を持ち、そのはじめのステップとしてワーホリをされたTaigaさんにインタビューを行いました。
サウスピークへ留学をした当初は英語初心者でTOEICの問題が1つも分からなかったというTaigaさん。
3ヶ月間の留学とワーホリ中の仕事を通して、コツコツと英語学習を続けていらっしゃるそうです。
Taigaさんが現地の会社で働く様子を見てワーホリに対する理解を深めるために、ぜひ当記事を読んでみてください。
- 2018年1月〜4月 サウスピークで留学
- 2019年3月末〜5月末 カナダのバンクーバーでワーホリ開始。語学学校へ
- 5月末〜9月末現在 現地の映画会社へ就職
海外で働く第一歩として、ワーホリでカナダへ渡航
―――本日はインタビューへご協力いただきありがとうございます。まずは自己紹介をお願いします。
2018年に3ヶ月のサウスピーク留学、2019年5月からカナダのバンクーバーでワーホリをしているTaigaです。
―――ワーホリに行こうと思った理由について教えていただけますか。
ワーホリに行きたいというより、海外に働きたい会社がありました。
海外で働くステップとしてワーホリが1番現地へ入りやすいと思い、ワーホリで渡航することにしたんです。
―――海外でやりたいことを叶えるための手段としてワーホリをされたのですね。サウスピーク留学からワーホリ開始まで1年間空いているようですが、この期間は何をしてらっしゃったのですか?
ビザの取得を待ちながら、1年間フリーランスで映像の仕事をしていました。
カナダのワーホリビザがすぐに下りるかが分からなくて。
結局、私は2週間くらいでビザは取れました。
※Taigaさんがワーホリビザを取得したのは2018年です。2019年度から個人識別情報登録が必要となったので、ビザ取得まで2~3ヶ月かかります。
「英語で英語を学びたい」と、現地の語学学校へ
―――Taigaさんはワーホリ前にセブ島のサウスピークで留学をされているそうですね。そこで一度英語を学んだにもかかわらずカナダで学校へ通おうと考えた理由を教えてください。
多国籍のクラスメイトに囲まれ英語で英語を勉強をしたかったため、カナダでも語学学校へ通うことにしました。
―――学校はどのように選びましたか?
私がカナダに来た目的は英語を学ぶことより「現地の会社へ就職すること」でした。 そこで、就職活動をメインに通える学校を選びました。
家探しで相談した現地エージェントが学校を勧めてくれたので、そのうち3ヶ所へ体験授業に行き、自分の目的に合うところを選びました。
―――語学学校へ通う目的をはっきりして、学校探しをされたのですね。学校ではどのような授業を受けていたのですか?
小学校のように座学で、文法や熟語、スピーキング、ライティング、コミュニケーションなどを学びました。
クラスメイトは韓国人が多く、そのほかは、ベトナム人、台湾人、ブラジル人、インド人、メキシコ人。
学校へ入学した当初は周りの人が何を話しているか分かりませんでしたが、2ヶ月通ううちに学校内では問題なくコミュニケーションを取れるようになりました。
語学学校へ行きながら映画会社への就職活動
―――「現地の会社で働きたい」とお話されていましたが、仕事を見つけるために、どのようなことをされたのですか?
私の関わる映画の仕事は「技術職」と呼ばれるものです。
働くためには、作品を作ってそれを元に会社にアプライ(応募)していくという流れを踏みます。
普通の就活よりも、作品作りがメインになりますね。
語学学校へ通いながら1日に割く時間を決めて作品を作っていました。
―――現地の映画会社で働くためには、どこから応募するのでしょうか。
応募する会社は、LinkedinやIndeedで探しました。
募集が出ているものの中で自分が求めているポジションを見たら、まずは申し込みます。
行きたい会社はありますが、そこで働くために今の自分のレベルが足りないことは分かっているため、入れる会社から応募しようと考えました。
作品を作りながら、それが出来上がるたびにレジュメを更新し、全部で20回くらい応募しました。
―――何度も応募されたのですね。レジュメはいつ、どのように作成したのですか?
レジュメはサウスピーク留学中に作ったものを使っていました。
留学中にフィリピン人講師に添削してもらったレジュメを、職歴が変わるたびにアップデートして今も使っています。
―――サウスピークでのレジュメは、卒業から1年以上経った今でも役立っているのですね。面接は受けられたのですか?
そうですね。書類と作品選考に合格したら次は面接です。
面接は電話で1回、対面で2回受けました。
英語面接の回答は、事前に考えたものを暗記しました。
サウスピークのワーホリ準備ワークショップでもらった質問集10~15項目の答えを、すべて準備して覚えました。自分が作った映像作品の説明も暗記し、面接で近い質問を聞かれたら覚えた回答を答えていました。
英語力に自信があればそこまで準備をする必要はなかったかもしれません。
しかし、当時の僕の英語力では即興で答えられる自信がなかったので、暗記したんです。
初対面の同僚に自己紹介をするときも、面接対策で作った英文をそのまま、もしくは少し省略して話しています。
質問集はかなり役立っていますね。
―――コツコツ努力されて、素晴らしいですね。今働いている会社はどのような経緯で入ったのですか?
Linkedinで募集を見つけ、会社のリクルーター(採用担当者)へ連絡しました。
具体的に送った内容は、カナダで働けるワーホリビザを持っていること、ビザの期限、職務履歴書です。
そのときに言われた通りに応募し、4日くらいですぐに決まりました。
自分の興味のある会社で働けることになったので、運とタイミングがよかったです。
募集していなかったら、入れていなかったので。
現地の学校へ通いながら、卒業後に働けるように就活をしていました。
語学学校に通っているうちに仕事が決まったので、安心感がありましたね。
―――在学中に仕事が決まると、時間の無駄がないですね。映画会社での仕事について教えてください。
私の職種は「アニメーター」です。
映画の中で空中を飛ぶ人や、クリエーチャー(映画に出てくるモンスターなど)をCGで動かすといったことをしています。
今はディズニーのマレフィセント2という映画に関わっています。
エンドロールに名前が載ると思うので、映画を見たら頑張って見つけようと思います。
―――ディズニー映画に携わっているのですね! 世界的に有名ですし、今後の実績にもなりそうな仕事をされて素晴らしいです。日本を出て海外で仕事をした感想を教えてください。
日本とカナダの違いは残業時間への対応です。
日本にいたときは徹夜で残業してでも自分の仕事を自力で終わらせていましたが、こちらの方は基本的にみんな定時に帰ります。
締め切りが近くなってくると、会社から残業を頼まれることがあります。
何時間残業するかは日によって違いますが、基本的にはアーティストがその日のタスクの進捗具合によって決めることができます。
会社によっては、残業時間を指定される場合もあるようです。
それでも終わらない場合は急遽人を募集して一気に終わらせます。
こういった場合に残業代が出ることも、海外で働くメリットです。
仕事で英語を使いこなせるよう、英文集作りやリスニング対策をしている
―――職場でのコミュニケーションに必須である英語は、どのように勉強しているのでしょうか。
勉強らしい勉強は「瞬間英作文」を覚えるくらいですね。
仕事で英語を話すとなると瞬発力が大切なので。
私の仕事は、人からの指示を聞いてそれを作品に反映することが多いです。
そのため、相手からの質問を想定して答えのテンプレート文を複数作っておき、その文を使いまわして会話をしています。
それから、日本の映像会社と違う点の1つが、会社に映画館のような施設があることです。
出来上がった作品を、監督は前の席で、デザイナーは後ろで見ます。
その間に監督から「このショットはここを変更して」など言われた指示をメモして、作品に反映していきます。
このときは、毎回緊張しますね。
監督の指示を聞くためのリスニング力は必須なのですが、うまく聴き取れないため録音をしています。
録音したものを聴き返しながらメモに書き、コーディネーター(監督の指示をメモする人)へ指示があっているか確認してから修正作業に入っています。
英語力を上げるために、できることは全て実践しています。
私たちの職業はスタッフと会話をする機会は少なく、机に座ってもくもくと作業することが多いです。
会社の中で勉強はできないため、家に帰ってから音読学習もしています。
―――仕事で忙しい中、会話のテンプレートを作ったり、監督の指示を録音してメモしたりと、かなり努力されている様子が伝わってきます。
サウスピークで学んだことは、発音と英語学習方法
―――Taigaさんはワーホリ前にセブのサウスピークへ留学されていますが、留学を考えた理由について教えてください。
海外で働くことを考えたときに英語が必要だと思ったのですが「今まで勉強をしたことがないからどうしよう…」と考えていました。
そのとき、私の奥さんが鈴木みそさんの漫画を見つけてきて「この語学学校に行ったら?」と提案してきたのがサウスピークだったんです。

鈴木みそさんの漫画。実際の漫画はこちらのリンク先からご覧ください。セブ島英語留学に行ってみた 1話|鈴木みそ
語学学校を探していたというよりは、サウスピークは面白そうだから行こうと思いました。
ほかの語学学校の情報収集はしていません。
「本気留学」というコンセプトの中で生徒に英語を本当に頑張ってほしい気持ちが出ていましたし「ビジネスとしても本気でやっているのだろう」と思って行くことを決めました。
生徒のTOEICスコアが3ヶ月で200点以上アップしたという内容を見て「それだけ上がる人がいるということは、上がらないなら自分がサボっていたということだ」と思い、学習にも身が入りました。
―――サウスピークへ留学してよかったことは、どのようなことですか?
発音矯正の授業はためになりました。
カナダの語学学校でも集団で発音の授業がありましたが、集団だと自分ができてなくても先に進んでしまいます。
その点、サウスピークでは自分の苦手な発音の練習にじっくり取り組めたのでよかったです。
そのほか、英語学習の方法を身につけられたことも学びの1つですね。
私はサウスピーク留学時TOEIC235点で1問も分かる問題がありませんでしたが、3ヶ月留学したあとは505点取りました。
英語力を上げるための学習方法を、サウスピークで学ぶことができました。
カナダでも英語学習を続けていますが、サウスピークで習った方法しかしていません。
10回リスニングをして、スクリプトの意味を理解したあとに2回リスニング、2回音読のセットを繰り返す学習を続けています。
この方法を、留学中に身につけられてよかったです。
※音読をすることで、英語を英語のまま理解する思考回路ができます。詳しくは、英語と音読の関係|ホントに音読で英語上達するの?(サウスピークの英語音読メソッド)をご参照ください。
―――サウスピークへ3ヶ月間留学してみていかがでしたか。
留学期間の初めの2週間はきつかったです。
勉強が必要とわかっていても1日5時間くらいしか勉強できず、サウスピークが推奨している1日10時間も机に向かうことはできませんでした。
でも3週間目くらいからは日々の生活リズムが確立され、10時間前後学習できるようになりました。
※サウスピーク日本人スタッフの話によると、生徒さんの多くが入学1〜2週目は環境の変化で不安定になりますが、3週目くらいから学習に身が入るそうです。
―――サウスピーク留学中の休日や、クラスメイトとの思い出はありますか?
平日は勉強していましたが、日曜日の午後は気分転換のため、同時期に留学した友人と外に出かけていました。
留学中の友人の1人は、TOEIC900点以上を取得していました。
英語初心者の私にとっては、自分より英語が得意な人が近くにいたことが救いでしたね。
昼休みにはミニノートを持ち歩き、フィリピン人講師との雑談の中で聴き取れない部分をカタカナでメモし、あとから英語ができる友人に「この単語の意味分かる? スペル教えて」と質問していました。
永住権を取れるように、残りのワーホリ期間を過ごしたい
―――ワーホリ期間は残すところ半年ですね。これからの半年は、どのように過ごしていきたいですか。
映画会社はワークパーミット(労働許可証)を出してもらいやすいようなので、カナダ滞在中にそれを取得したいです。
そのためには、今の会社で実績を作らなければならないですし、他の会社でも出してくれそうなところがあれば移ることも考えています。
1年間働かないと永住権の試験を受けられないので、まずはワーホリ期間を通して1年働くことが目標です。
できなかったら日本に帰ります。
現在勤めている会社のスタッフは正社員ではなく契約社員で働いていて、2〜3ヶ月の短い契約の中で更新していくようなシステムです。
契約の締め切りが近づいたら、他も含め再度会社の求人へ応募します。
ワーホリかどうかは関係なく、映画会社で働く人の多くはそういった中で仕事をしているようです。
クリエイティブな仕事の面白さは「どれだけよい作品を作れるか」というところです。一生勉強が必要なので大変ですが、それがこの仕事のよいところだとも思います。
仕事をしながら、カナダにいられる間は滞在を続けたいと考えています。
―――実力勝負の海外で力強く夢に向かって歩むTaigaさんは素敵ですね! 最後に、ワーホリへ行きたい方へのメッセージをお願いします。
ワーホリと一口に言っても皆さん目的が違うと思います。海外で遊びたい人もいれば、働きたい人もいるでしょう。目的を持つことによって、来た意味を持てると思います。
これからワーホリへチャレンジする人は「なぜワーホリをするのか」という目的を持って海外へ来ることをおすすめします。
【編集後記】
サウスピーク留学中から英語学習を続けているTaigaさん。ワーホリ中の忙しい仕事の中でも英語でのコミュニケーションを図れるように努力されている様子が伝わってきました。仕事での実績を積み、ワークパーミットや永住権を取得できるよう応援しています。
「ワーホリで失敗する人と成功する人の違いは?」サウスピークの動画ができました!
ワーキングホリデーの失敗例と成功例を、オーストラリアでワーホリ経験のあるサウスピーク代表「丸山要平」と、ワーキングホリデーに関する記事の執筆を担当しているライター「平田華絵」の2人が紹介! 「ネイティブスピーカーとコミュニケーションをとるには?」「ローカルレストランで仕事をするためには?」「語学学校で多国籍の友達をつくるためには?」「日本帰国後の就職活動のために必要な英語力は?」などの観点から、TOEICスコアをベースに、どれくらいの英語力が必要になるのかを検証しています。
これからワーホリに行く人も、今ワーホリ中の人も、ワーホリがもうすぐ終わるという人にも……、ちょっと辛口なSousPeakトークを観て、ぜひ今後の対策を立てるのに活かしてください!
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