[この記事のポイント]

  • TOEICスコア350点→645点へアップさせた
  • バリスタコースを受講して、スピーキングチャンスを得た
  • 留学3ヶ月目でスピーチコンテストで優勝するまでの英語力を身に着けた

「夢は、日本でカジノディーラーとして外国人旅行者をおもてなしすること」

そう語るのは、順調だったセールスマンの仕事にピリオドを打ち、現在カジノディーラーを目指しているShunさん。

英語が堪能なカジノディーラーになるために、サウスピークで英語を猛勉強。TOEICスコアを3ヶ月で295点アップさせ、スピーチコンテストでも優勝を果たした。

さらに、2019年10月に新規開講したバリスタコースにも挑戦し、世界中のひとがたしなむ「コーヒー」という共通トピックも手に入れた。

Shunさんの素朴な笑顔と人柄には、まわりを惹きつける魅力を感じる。これまでどのような経験や努力を重ねてきたのか、そしてこれからの野望についてお話をうかがった。

[プロフィール]

名前 Shun
年齢 31歳
滞在期間 19週間(TOEICコース)
※うち4週間はバリスタコースも同時受講
留学開始時の英語力 TOEIC350点→645点(295点 UP↑

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[目次]

  • 夢の未開拓地を切り開く
  • Thank Youを繰り返すしかできなかったあの日
  • 成長するためなら、思い切りうちのめされたい
  • コーヒーは外国人との共通言語?
  • 成功体験が次のゴールへと導く

夢の未開拓地を切り開く

ーーはじめに自己紹介をお願いします。

サウスピークのオリジナル校に留学中のshunです。

留学前は7年間、営業の仕事をしていました。カジノディーラーになるためにカナダへワーキングホリデーに行くので、渡航前に英語力を身につけようとサウスピークに来ました。

ーーめずらしいお仕事ですよね。なぜカジノディーラーになろうと思ったのですか?

社会人5年目になったくらいから「このままこの仕事を続けてもいいのかな」と思うようになりました。

車関係の営業の仕事はやりがいもあって、充実した社会人生活を送っていましたが、将来的にこの仕事のニーズが少なくなる予感がしていたので、転職を考え始めました。

思い切って何か新しいことに挑戦するのもよいなと考えていたときに「日本にカジノができる」というニュースが目に入って。

日本で未開拓のカジノなら「今からはじめても遅くない!」と思ったので、30歳のときにカジノディーラーになることを決意しました。

英語ができて、カジノのディーリングスキルがある日本人はまだまだ少ないはずなので、未来を見据えてそのポジションを狙っています。

ーーなるほど。その準備のためにフィリピンで英語学習をスタートさせたわけですね。ところで、フィリピンにはたくさんの語学学校がありますが、どのように学校探しをされましたか?

インターネットでいくつかの学校を調べたのですが、遊び中心の語学学校が多かったんですよ。レジャー系の学校だと勉強に身が入らないだろうなと思っていました。

留学は自分にとって最後のチャンスだと思っていたので、しっかりと勉強に集中できる学校を探していて「本気留学」を掲げているサウスピークに留学することを決めました。

Thank Youを繰り返すしかできなかったあの日

ーー英語を勉強する中で悔しかったことはありますか?

サウスピークに入学して2週間めに携帯をタクシーに落としてしまって。ここは海外なわけですし戻ってくることはないだろうと、完全に諦めていたのですが、なんと奇跡的に見つかったんです。

拾ってくれた方と連絡をとって携帯を受け取りにいったんですが、お礼を言うときに「Thank you」しか言えなくて。

無事に携帯が戻ってきて本当に嬉しかったので、たくさん感謝の気持ちを伝えたかった。でも当時の英語力では「Thank you」を繰り返すことしかできなかったんですよ。

あのときは不甲斐なかったし、本当に悔しかったですね。この出来事がバネになって、より勉強に打ち込む力になりました。

ーー悔しい出来事から3ヶ月が立ちましたが、英語力の伸びを実感していますか?

そうですね。TOEIC350点相当からスタートして、先日のTOEICで645点を取得しました!

カナダにワーホリに行くために、まずはTOEIC600点取ることをひとつの目標にしていたので、きっちりと600点を上回ることができて嬉しかったです。

また、ゆっくりですがスピーキング力も伸びている実感はあります。今であれば、携帯を拾ってくれた恩人にもっと感謝の気持ちを伝えることができるかもしれません(笑)。

しっかりとテンポよくコミュニケーションをとるためには、もう少しスピーキングの練習が必要なので、残りの期間で集中して取り組みたいと思います。

ーーサウスピークの授業で特に役に立った授業を教えてください。

4S発音矯正の授業ですね。

留学当初は短い文章しか作れなかったのですが、4Sで様々な英文に触れてたくさんセンテンスを作る練習ができたので、今では接続詞や関係代名詞などを使って長い文章が作れるようになりました。

平凡な内容のセンテンスしか作れなかったのが、たまに面白い内容のセンテンスも作る余裕ができてきたり。そんなときは成長を実感しますね。

また、発音矯正の授業でしっかりと正しい発音を身につけることができたので、音読は以前よりも流暢にできるようになりました。

どれだけ話せたり知識があったりしても、発音ができていないと十分に伝わらないということも分かりましたし、よい収穫でした。

成長するためなら、思い切り打ちのめされたい

ーー先日バリスタコースにも挑戦されていますが、コースを受講した理由を教えて下さい。

英語講師以外の方から何か講義を受けてみたい、というのが一番の理由でした。

サウスピークの先生たちは、コミュニケーションが円滑になるように、生徒のレベルに合わせて会話のスピードや使う表現を工夫してくれます。

なので、一般のイングリッシュスピーカーから講義を受けた場合、今の英語力でどれだけ内容が理解できるか知りたかったんです。

むしろ「まったく理解することができずに打ちのめされたい」という精神でした(笑)。

ほかの理由としては、バリスタコースでは接客英語が学べるので、これからのワーホリ生活でも役立つだろうと思いました。

また、コーヒーは世界中の人が愛飲している飲み物ですから、コーヒーの知識があれば海外の人と話す際に共通の話題にできるかな、という考えもあってバリスタコースを受講しました。

ーー実際に授業を受けてみていかがでしたか?

英語でコーヒーの知識をゼロから学んでみて、正直100%理解できたわけではありませんが、写真や図をたくさん使った資料や、実際のコーヒー豆や機材を見せてもらいながらの授業だったので、重要なポイントは押さえることができました。

あと、一緒にバリスタコースを受講した生徒さんが、バリスタ講師と流暢に英語で話している姿をみてとても刺激を受けました。「あんなに流暢に話せるようになりたい!」と。

ーー実店舗でのバリスタインターンがありましたが、お客さんの前に立つことで何か気付けたことなどありましたか?

接客をするために基本的な英語ができることも重要ですが、それに加えてしっかりとした専門知識を身に着けておくと、より充実したサービスを提供できるなと感じました。

専門知識が乏しいと、お客さんに分かりやすく説明したり、個人個人にあった接客ができないかもしれません。さらに英語で接客しなければいけませんから、簡単ではありません。

私はカジノディーラーを目指しているので、基本的な英語力を身につけるだけで満足せずに、カジノデイーラーがよく使いそうなフレーズや専門用語も、早めに勉強しておくべきだなと気付かされました。

ワーホリ渡航前にその重要性に気付くことができてよかったです。

コーヒーは外国人との共通言語?

ーー本気カフェのインターンシップはどのような経験になりましたか?

自分が作ったラテを先生や生徒さんに振る舞うことで『バリスタのshun』というふうに名前を覚えてもらうことができました。

そのおかげで先生たちから「またラテ作ってね」「私にも作ってほしい!」とか声を掛けられるようになって。英語を話す機会が増えましたし、先生とより深くコミュニケーションを取るきっかけになりましたね。

あと、ラテアートもたくさん練習して少しずつ上達することができたので、上手くできたお気に入りの一杯は、携帯の待受け画面にしています(笑)。

ーー英文レジュメ対策や接客英語の授業はいかがでしたか?

ワーホリ渡航先で実際に使えるように、レジュメの案を作って先生に添削してもらい、無事に原稿を作り終えることができました。セブ留学中にまたひとつワーホリの準備を進められたのでよかったです。

接客英語の授業では、お店でよく使う簡単な表現でも英語になるとたちまち言えなくなる場面がたくさんあったので、とても勉強になりました。

ここで学んだ接客英語は、たとえ飲食店で働いていなくても、海外で飲食店に立ち寄ったときに非常に役立つと思います。

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成功体験が次のゴールへと導く

優勝トロフィーを片手に、フィリピン人講師に祝福されるshunさん

ーーバリスタコース両立で多忙ななか、スピーチコンテストも優勝されましたよね!おめでとうございます! 事前準備はどのように取り組みましたか?

やるからには実力を出し切ろうと思って、限られた時間のなかでしっかり事前準備をしました。

先生たちにもサポートしてもらいながら、制限時間内で最大限伝わるように何度も原稿を見直したり、オーディエンスを惹きつけるために工夫を加えたりしました。

例えば、スピーチの最初はオーディエンスに質問を投げかけるところから始めたり、身振り手振りで表現を豊かにしたり。最大限伝わるように、できることはすべて取り入れました。

ーースピーチコンテストに出場して手応えはありましたか?感想を聞かせてください。

正直、準備した60%くらいしか発揮できませんでした。

理想は、舞台を歩きながら堂々と自分のペースで話したかったんですけどね。やっぱりオーディエンスの前に立つと急に緊張してしまって、足が震えていました(笑)。

優勝者発表のときに自分の名前が呼ばれたときはとても嬉しかったです。一緒に勉強してきた仲間や先生たちから祝福されましたし、これがひとつの成功体験になったので自信に繋がりました。

ーー今、留学する前に思い描いていた自分になれていますか?

はい。だいたい70%くらいは理想の自分に近づけていると思います。

残りの30%はスピーキングの伸びしろですね。残りの1ヶ月でこの30%を埋めて100%に…いや120%を目指したいですね。

将来、英語力とカジノのディーリング技術を兼ね備えた存在になって、日本のカジノでたくさんの外国人旅行者をおもてなしできるよう、これからも頑張りたいと思います!