
香港の空港にて。
海外就職アドバイザーの神農です。
海外就職は、就職後に不安になる方も少なくないように思います。なぜなら、まったくあたらしい国で、あたらしい仕事を、あたらしい人間関係のもと行う必要があるからです。本記事ではそんな不安へのアドバイスを書きます。
※本ブログは主に海外就職を検討されている方向けに書いているものですが、こういった「海外就職後の話」も有用かと思い書きます。
結論からいいますと、「海外就職したら、とりあえず当面はとことんハマってみるのが良い」というものです。以下、説明です。
自分のレールを目の前に敷くには、とりあえずとことんハマることが必要
「ない仕事の作り方」という本で、著者のみうらじゅん氏はこんなことを書いていました。
人に興味を持ってもらうためには、まず自分が、「絶対にゆるキャラのブームがくる」と強く思い込まなければなりません。「これだけ面白いものが、流行らないわけがない」と、自分を洗脳していくのです。ー「ない仕事」の作り方?
彼は「ゆるキャラ」「マイブーム」という言葉を勝手につくり、世に知らしめた張本人です。そのために、好きになった後に自己洗脳するくらいハマってみた、というわけです。その上現在ではゆるキャラをデザインするなどの仕事にまでなっています。
私は彼のエピソードを読んで、「海外就職も同じようなものなのかもな」と思いました。なぜなら、海外就職だって現在の日本では圧倒的な少数派だからです。そもそも、「海外就職」なんて言葉もあるのかないのか、未だよくわかりません(笑)
そんな少数派の選択肢としての海外就職には、そもそも「正解か、不正解か」なんて問いすら存在しません。なぜなら昔の日本のように「何歳で係長、何歳で課長…」のようなイメージしやすいレールがないからです。海外就職した人は、各々が(わたしですら)自分で考えてレールを敷いていかなければいけないのです。
そこで良い方法があります。それは「とりあえず、とことんハマってみる」というものです。それも、上記のみうらじゅん氏のように。別に「海外就職ブームが来る!」と思い込まなくてもいいとは思いますが(笑)、「自分の海外就職という選択肢は、正解になる!」と思い込むのです。
ハマってみればどんどん仕事をすることになりますし、仕事をすればするほど実務能力も向上するでしょう。足りない語学力は家での自習も含めれば向上しますし、現地での人脈もできます。ローカル社員と一緒に働くという新しい経験も得られることでしょう。「とりあえずとことんハマって」みれば、「できること」はいくらでも増えていくのです。
海外就職後は、その選択肢を自分で正解にする努力をすることになる
海外就職を志す人、海外で今働いている知人・友人らに共通することがあります。それは、「人生のどこかで海外に行きたいと思い始めた」というきっかけがあり、それをいまのいままで沸々と貯めてきたということです。キャリアの棚卸しで昔の話を伺っていると、ほんとうにそういう方は多いです。
しかしそんな熱い想いを持った方でさえ、「海外就職は正解だったのか」と思い悩まれることはあります。あたりまえですよね、いままで育ってきた環境とまったく違う場所で人生を歩んでいくことになる現実と向き合うわけですから。
ただ厳しくもありますが、そんなとき「なにがなんでも海外就職という選択肢を正解にしてやる」という気概も必要になります。海外就職は、たのしいことばかりでもありません。ローカル社員から総スカン食らったり(経験アリ)、日本にいる友人とは疎遠になったり、結婚どうしようかと迷ったり…
それでも「海外で暮らし、働きたい」という想いを持って、海外へ出たわけです。そうであれば、是非海外就職という選択肢を正解にしてやろう、という気概で頑張ってみましょう。
できることを増やせば必ず需要者は表れる
「海外就職はキャリアにはならない」とおっしゃられる方も、ご友人・ご親族のなかにはいるかもしれません。しかし、私はそうではないと考えています。なぜなら、海外で経験を積んできた日本人ビジネスパーソンがまったく必要とされないということは、考えにくいからです。
海外進出したい日本企業や、在日本外資系企業、日本企業を攻略したいローカル企業…と需要がありそうな先を考えることはできます。しかし、そもそもすべての仕事は「市場をつくること」です。日本企業が海外進出目覚ましく、国内でもインバウンドの潮流があり、移民受け入れ問題も浮上する時代です。そんな時代に、「できること」を増やしていけば、必ず需要者は表れます。
同じ海外就職でキャリアを歩んでいる身としても、海外就職をされる方には「とりあえず、とことんハマって」、「できること」をどんどん増やしてほしいです。そうすれば、必ず先に道はあります。
↓サウスピークの海外就職サポートでは、このような話もいたします。ご興味ある方は下記まで。