香港人にとって「MTR地下鉄」に匹敵するほど、馴染み深い移動手段である「バス」。
MTRに比べて、「土地勘のない観光客には乗車が難しい」といわれるバスの移動方法についてご説明いたします。
バスの稼働区域
香港における主なバス会社としては、カオルーン・モーター・バス(KMB)とシティ・バス(CityBus)の2社が挙げられます。
バスの稼働区域としては、上部に掲載した画像が示すように、香港の主要都市全てを網羅しています。
バスの種類(アプリ) | 稼働区域 |
---|---|
カオルーン・モーター・バス(Mac版/Android版) シティ・バス(Mac版/Android版) ニューワールド・ファースト・バス |
香港島、九龍、ニューテリトリー |
ニュー・ランタオ・バス | ランタオ島 |
ロンウィン・バス | ランタオ島北部 - 空港間 |
乗り方
アプリをダウンロード
先述した2大バス会社からはスマートフォン向けのアプリが配信されています。アプリケーションを使うことで、現在地や目的地の最寄りのバス停を調べられるだけではなく、到着予想時間から料金まで事前に確認することができます。アプリの使い方についての記事はこちら。
<アプリの使い方>
バス停を発見
最寄駅検索をすると
GoogleMapを使って検索するのでもokです。
バスの系統番号が正しいことを確認して、経路および時刻表を確認しましょう。
バスに乗車
2階からの眺めです。
電光掲示板を確認しながら、乗り過ごさないように気をつけましょう。車内アナウンスは広東語および英語にて行われます。
ICカード「オクトパスカード」
香港で生活するにあたって、生活必需品だと言っても決して過言ではないのが「八達通カード(オクトパスカード)」です。
タクシーを除くほとんどの公共交通機関での乗り降りをスムーズにしてくれるだけではなく、コンビニやスターバックスなどあらゆるお店でのお支払いを円滑にしてくれる、とっても優秀なカードなんですよ。
今回は、オクトパスカードの作り方、乗車時の使い方、そしてカードの多様な使用場面をご紹介します。
オクトパスカードを作る手順
オクトパスカードは、香港国際空港に到着し次第すぐに作ることができます。
到着ロビーへと向かう途中にも、オクトパスカードの販売カウンターがありますが、少し混んでいるので制限区域外にある「MTR オクトパス販売カウンター」での購入をお勧めします。
画像はhttp://www.hongkongairport.com/leaflet/map_facilities.pdfより引用
制限区域内に1つ目の「オクトパスカード販売カウンター」がありますが、かなり混み合っているので、制限区域外へのカウンターで購入するのがオススメです。そのまま直進しましょう。

オクトパスカード販売カウンター(制限区域内)。少し混み合っているので、そのまま到着ロビーへと向かおう。
入国審査が終わり、到着ロビーへとたどり着た後もそのまま直進します。すると右手方向に、「MTR オクトパス販売カウンター」が見えてきますので、そこでオクトパスを手に入れましょう。
下記掲載写真に写っているように、赤いMTRのマークを目印にしましょう。

MTRの乗車券販売カウンター(到着ロビー)
カウンター上には、様々なタイプの乗車券の写真と説明書きが掲載されていますが、係りの方に「オクトパス、プリーズ。」と言えば、オクトパスを購入することができます。
参考までに、他の乗車券についてもご紹介しておきます。観光で香港を訪れる場合などは、「トゥーリスト・デイ・パス」や「エアポート・エクスプレス・トラベル・パス」などのチケットがオススメです。
オクトパス(ICカード)
・大人:150$
・シニア:70$
・小人*:70$
トゥーリスト・デイ・パス(1日乗り放題)
・大人:65$
・小人:30$
エアポート・エクスプレス・トラベル・パス(3日間乗り放題券+エアポート・エクスプレス乗車券)
・エアポート・エクスプレス乗車券1回分 + 3日間乗り放題券(MTR,トラム,バス*):250$
・エアポート・エクスプレス乗車券2回分 + 3日間乗り放題券(MTR,トラム,バス):350$
片道チケット(市内→空港or博覧館の片道チケット)
・香港から:100$(大人)、50$(小人)
・九龍から:90$(大人)、45$(小人)
・青衣から:60$(大人)、30$(小人)
・空港、博覧館間:5$(大人)、2.5$(小人)
往復チケット(市内?空港or博覧館)
・香港まで:180$
・九龍まで:160$
・青衣まで:110$
*小人…3歳から11歳まで
*乗り放題……空港行きの高速バスや、East Rail Lineの一等席、もしくは羅湖駅や落馬洲駅発・行きのバスでの使用はできません。
使い方
MTR地下鉄に乗車する場合
日本のSuicaなどのICカードと使い方は全く同じです。地下に降り、MTRの改札へと進んでいくと、以下の写真のような風景が見えてきます。

MTR駅に設置されている改札
改札機手前に付属している黄色い部分が見えるでしょうか。
そこが、カードの読み取り部分となります。そこにカードをタッチすると「ピッ」という電子音が聞こえますので、その音がなったことを確認して進めば、無事改札内へと入ることができます。
バスに乗車する場合
香港人の足、バスに乗車する際ももちろんオクトパスカードを使うことができます。詳しい乗り方についてはこちらの記事をご参照ください。
基本的に、バスは前払い方式となっています。乗車すると、ドライバーさんの前にオクトパスカードをかざす部分がありますので、そこにタッチします。
現金で支払うこともできますが、1$以下の細かい端数も支払う必要がある上、お釣りは帰ってきませんので、絶対カードを使った方が楽チンです。
[ピってするとこの写真]
どこでも使えるオクトパスカード
オクトパスカードの優秀さは、「公共交通機関への乗り降りをスムーズにしてくれる」ことだけではありません!なんといっても、このカードでお支払いをすることのできる店の多さが、オクトパスカードの1番の魅力であると言えるでしょう。
例えば、コンビニ。日本でもSuicaやPasmoを使うことのできるコンビニは多いですが、香港のコンビニでは、カードのチャージをすることができるんです。ちなみに、「チャージ」は日本だけで使われている表現なので、店員さんには「リロード、プリーズ」と言いましょう。

オクトパスカードのチャージがしたければ、セブンイレブンへ!香港のあちこちにあります。
私が個人的に、一番びっくりしたのはスターバックスでオクトパスカードが使えたことです。
本当に色々なお店で利用することができるんですね。みなさんも、ぜひオクトパスカードを活用してみてくださいね。