(2018年5月に更新)
この記事では英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を伸ばすためのレッスン、4 Skills Lesson (4技能向上レッスン)について紹介をします。
この4 Skill Lesson(以下、4Sレッスン)があるために、サウスピークでは3ヶ月でTOEIC LR試験の点数を200点、300点をも上げることが可能になっています。
そして、4Sレッスンは他の語学学校では軽視されている「読む」「書く」ことを重視したレッスンであるため、非常に特徴的なレッスンとなっています。
4S Lessonの主な受講対象者
TOEIC LR試験で800点未満、Level.7以下の生徒
4Sレッスンの目的
英会話の能力を高めるには下記の順番で行うのが効果的です。
1. 英文読解の能力を高める
2.リスニングの能力を高める
3.英作文の能力を高める
4.英会話の能力を高める。
いきなり英会話の練習を始めても、英会話が出来るようにはなりません。すでに自分が知っている表現を四苦八苦しながら絞り出すことしか出来ません。ただし、世の中の多くの英会話学校、またフィリピン留学の大多数の語学学校は、いきなり英会話の練習から始めます。
一方、語学学校サウスピークでは、英会話の練習をする前に英作文の練習をします。英会話とは「1から2秒間で頭の中で行う英作文を口から出す行為」です。そのため、英作文で書くことが出来ない表現は当然ながら、英会話でも使いこなすことは出来ません。
また、英作文はすでに知っている表現でしか行うことが出来ません。つまり、自分の知識の中でしか英作文は出来ないのです。そして、知識を増やすためには、英文読解の勉強をして、たくさんの英文を読み込む必要があります。

義務予習の時間に多くの英文を読み込むサウスピークの生徒。
そしてまた、英会話は英単語・英文の「音」を知らないと、自分の口からその「音」を発することが出来ませんし、話相手が発する「音」を聞き取って理解することも出来ません。そのため英会話が出来るようになるためには、英文読解の勉強中にその英文の音源を聴き込む必要が有ります。
改めて、英会話が出来るようになるまでの流れを整理しましょう。
1. 英文読解の能力を高める
⇒知っている英単語・英語表現を増やす。知識を増やす。2.リスニングの能力を高める
⇒英会話で必要になる「音」を学ぶ。話し相手の英語を聞き取れるようになる。また、自分もその音を発することが出来るようになるための「英語の音に対する基礎力」を養う。3.英作文の能力を高める
⇒英会話で必要になる、2秒以内に英作文をする能力の基礎を養う。例えば、まずは60秒使って、自分が伝えたいことを英作文で表現できるようなる。4.英会話の能力を高める。
⇒1~2秒間で頭の中で英作文を作成して、口から英文を発する能力を高める。
4Sレッスンはこれら4つの学習を行うレッスンです。
4Sレッスンで使用する主な教材
中学英語から学び直す初級者向け教材
『どんどん話せる 驚異の中学英語』
『速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3』
『大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル1 超基礎編』
TOEIC LR試験対策の教材
『TOEICテスト出る語句1800+』
『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3』
高校生向け 大学受験対策教材
『速読英単語 入門編 [改訂第2版]』
『速読英単語(1)必修編[改訂第6版]』
4Sレッスンで行うこと
4Sレッスンでは下記5つに取り組みます。これらについて順番に紹介していきます。
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成
3. 指定教材の音読テスト
4. 英作文・英文エッセイの宿題
5. 英会話のロールプレイ
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす
「(英語学習において)知らないことは聞けない、話せない、読めない、書けない。」
サウスピークの学習オリエンテーションで必ず上記のことを言及します。当たり前といえば当たり前かもしれませんが「知らないことは聞けない、話せない、読めない、書けない。」です。フィリピン留学・セブ島留学で長時間のマンツーマンレッスンを受けてもこの原則は決して変わりません。そこに魔法は有りません。
「勉強していないのに、ある日いきなり英語が聞き取れるようになる。」
「勉強していないのに、ある日いきなりペラペラと英語が話せるようになる。」
「勉強していないのに、ある日いきなりTOEIC LR試験で高得点を獲得できる。」
これらは全てフィクションです。現実においては決して起こりえないことです。
「英語力とは語彙力」です。「初級者と上級者の違いは、知っている英単語の数の違い」です。初級者、中級者が上級者になるためには新たに地道に英単語を暗記していくことは欠かせません。
サウスピークでは義務予習を1日最低4時間以上行なうことが決まっています。これは「英語に関する知識を増やすため」です。TOEIC LR800点未満の方々はこの義務予習で新しい英語表現・英文法をインプット学習してもらいます。
【4Sレッスンで想定している学習時間】
1時間の4Sレッスン + 3~5時間の予習学習
この4Sレッスンは1時間(1コマ)受講する場合、3~5時間の予習・復習を行うことをサウスピークでは推奨しております。サウスピークが最低4時間もの自習時間を設けているのは主にこの4Sレッスンがあるためです。
4Sレッスンの予習としては、使用する英文記事毎に最低20回のリスニング+最低10回の音読の学習を推奨しています。

サウスピークではおなじみの、音読学習風景。
指定された参考書で徹底的に音読とリスニングの学習を行って下さい。そこある英文を暗唱出来るくらいまで読み込んで下さい。
とても手間のかかる学習法ですが、このインプット学習をマンツーマンレッスン前の予習学習で行うことによってはじめて、あなたは英語を聞けて、話せて、読めて、書けるようになるための準備が整えられます。
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成
参考書を読み込み、知識を十分にインプットした段階で、レッスン前の宿題として英作文を作成します。
4Sレッスンはこのように英作文(アウトプット)を前提としたものです。この点が日本の受験予備校やTOEIC LR試験の対策塾の違いです。
インプット学習で学んだ表現を、英作文としてアウトプットします。
3. 指定教材の音読テスト
4Sレッスンの冒頭では実際に学んだ英文を音読が出来るかどうかをフィリピン人講師に確認テストをしてもらいます。

音読チェックをするフィリピン人講師とのマンツーマンレッスンの風景。
「なぜ音読?」と疑問に思う方のために説明をすると、音読は「手に持った英語参考書の英文を見ながら読み上げる」という行為です。それに対して、英会話とは「手に持った英語参考書の英文を見ることなく音読したもの」だからです。つまり、音読すら出来ない人はいわんや英会話も出来ません。
まずは音読学習を通じて、聞き手に通じるだけの英文を読み上げることが出来るようになります。サウスピークの4Sレッスンはフィリピン人講師達が聞き手に回って、あなたの音読が適切に出来るかどうか、発音・訛り・文の強調が出来ているかどうかを確認テストしてくれます。
そしてすでに述べたように、サウスピークでは「音読+リスニングを毎日3~5時間はすることを推奨しています」。
サウスピークに留学中に英語力を伸ばすのは「音読」と「リスニング」の両方を徹底的にやり込んでいる人たちです。
【補足】音読学習の有効性については下記の記事にまとめてありますので確認下さい。
安河内哲也先生・連続インタビュー5 「東進ハイスクールでは生徒全員に音読をするよう指導。音読教育を徹底しているから英語の成績がすごく上がっている。」
4. 英作文・英文エッセイの宿題確認
「2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成」で行った、レッスン前に作成した英作文をフィリピン人講師に添削してもらいます。

フィリピン人講師に添削された英文。添削された文章が瞬時に頭の中で行える様になれば、英会話はよりスムーズになる。
英語が話せるようになる前に、実は英語が書けるようになる必要が有ります。英作文できない文章は、実は英会話で使いこなすことが出来ない表現です。言ってみれば、60秒で英文を作るのが英作文で、頭の中で1秒間で行う英作文が英会話と言えます。
5. 英会話のロールプレイ
英作文が出来るようになったら次は英会話の練習です。4Sレッスンでは英語参考書に登場した英単語を使用して英会話を行う、という英会話のロールプレイレッスンが含まれています。事前学習で学んだ英語表現が使いこなせるかどうか、レッスン中に確認下さい。
4Sレッスンで使いこなせるようになった表現はグループレッスンやスピーキングレッスン、スピーチコンテストで実際に使用して下さい。
まとめ 4Sレッスンで行うこと
1. (レッスン前の予習)英単語・英文法の新たな知識を増やす
2. (レッスン前の予習)宿題の英作文作成
3. 指定教材の音読テスト
4. 英作文・英文エッセイの宿題
5. 英会話のロールプレイ
上記5つのことを実行して英語で読む・聞く・書く・話すの4技能全ての向上を目指すのがサウスピークの4S(4 skills)レッスンです。
この記事を書いた人 @HAL_J