一般的に英語の文章は「序論→本論→結論」という決まった構造で成り立っています。とくにTOEFLのように学術問題を扱う文章の場合は、その構成でほとんど成り立っています。そのため、TOEFL試験を受ける人は、英文構造の常識を理解しておく必要があります。
ここでは、英語の文章の構成について説明します。英文構造の理解は、TOEFLのリーディングセクションやライティングセクションで大いに力を発揮しますので、必ず早い段階で理解するようにしましょう。
英文の基本構成は下記のようになっています。
序論:第1段落
本論:第2-4段落
結論:最後の段落
では、まず序論から見ていきましょう。
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序論とは何か
英語の文章は「序論→本論→結論」という順番で構成されていることについては、先ほど書きました。ここでは、序論とは何かについて説明をします。
英語が日本語と大きく違うのが、序論で文章の意図がわかるように書く必要があるという点です。英語では、最後まで読んで初めて著者の意見がわかると言う書き方をしません。
つまり、序論の中で著者がなにが言いたいのかという主張がまとめられている必要があります。この著者の主張のことを「Thesis statement」と言います。そして、そのThesis statementの後に、その主張(Thesis statement)をサポートする2つか3つの簡潔な理由を付け加えます。
つまり、序論 = Thesis statement(主張) + 簡潔な理由(2つ-3つ)
となります。
少し、具体例で考えましょう。
田舎と都会どちらで生活をしたいかという文章を書いたとしましょう。
Thesis statement(主張)は「私は都会の生活の方を好む」となります。
次にそれを支える簡潔な理由は、「都会の方が仕事が見つけやすい」、「都会の方が田舎よりも友人が多い」、「都会の方が多様な趣味を見つけやすい」などの2つか3つの理由を書きます。
この上記の部分で、少なくとも著者の主張内容とその理由が簡潔ながらわかりますよね。これが、英文における最初の段落の「序論」です。
英文の構造について。本論とは何か
では、序論の後の「本論(Body)」はどういう構成となっているのでしょうか。本論は上記に上げた主張を裏付ける「簡潔な理由」について、1つの理由ごとに1段落を使って丁寧に説明をします。
つまり、序論の中にある理由の数だけ本論の段落が増えることとなります。TOEFLの英作文では通常2つか3つの本論を書くこととしましょう。
上記の例では、「都会の方が仕事が見つけやすい」、「都会の方が田舎よりも友人が多い」、「都会の方が多様な趣味を見つけやすい」という三つの理由がありました。
この3つの理由だけ見た場合、「本当に都会の方が田舎よりも仕事が見つかりやすいのだろうか」など疑問点が残ります。本論では、読み手がそのような疑問点を持たずに納得させる文章を書く必要があります。つまり、より具体的な例を提示したり、データを示したりと根拠を出していくことが求められます。
本論を1段落ずつ書き、序論で書いた自分の主張を十分にサポートすることができれば、最後は結論(Conclusion)となります。
英文の構造について。結論とは何か
結論は、最初に述べた主張とその理由の繰り返しとなります。ただし、語彙や表現には違うものを使う方が洗練されてみえますので、英文を書く場合であればその点に注意しましょう。
以上で「序論→本論→結論」の説明は終わりです。TOEFLでは、英作文を書く際にもまた文章を読む際にも、英文の構成が頭に入っていると楽になりますので、かならず理解するようにしましょう。
TOEFLで出題される英文のタイプについて
A、解説エッセイタイプ
解説エッセイとは、読者に対して、明白に何かを説明、例証、明確化するためのエッセイです。したがって、通常トピックをわかりやすく解説するために何かについての調査、研究、評価、または議論が含まれる場合が多いのが特徴です。
キーワードフレーズ:looks like, belongs to, above, behind, appears to be
解説エッセイタイプの基本構造 | |
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Introduction | トピックの紹介・導入、および簡単な短い説明 |
Body1 | トピック自体の詳細な説明に焦点 |
Body2 | トピックを取り巻く状況など |
Body3 | 著者の主観や感情的な記述が現れる トピックがどのように、人々や社会に影響・相互作用するのかを述べる |
結論(Conclusion) | エッセイで記述されたトピックの重要性を再度明言 Thesis Statementの内容を書き直し、著者の感情や態度を要約する |
B、比較/コントラストエッセイタイプ
比較/コントラストエッセイとは、基本的な概念や、アイデア、事象、または目的は似ているが、微妙に内容などが異なっている事柄についてそれぞれ比較説明するものです。
キーワードフレーズ:compared with, although, as well as, different from
比較/コントラストエッセイタイプの基本構造 | |
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Introduction | ①フック:一般的なトピックに関する興味深い情報 ②背景情報:比較される2つのアイデアの紹介 ⇨簡単な背景情報でBodyへの文脈のつながりを与える Thesis Statement:2つの理論/アイデアの印象 |
Body1 | 比較された事象の異なる点を詳述 理論を比較・対比することが多い。それぞれの観点は関連する研究内容などで支持される |
Body2 | 比較された事象の異なる点を詳述② 理論を比較・対比することが多い。それぞれの観点は関連する研究内容などで支持される |
Body3 | 比較された事象の異なる点を詳述③ 理論を比較・対比することが多い。それぞれの観点は関連する研究内容などで支持される |
Conclusion | 双方のメインポイントが、一緒に記載され、それらがエッセイをどのように関連・支持しているかを強調 |
C、原因/結果エッセイタイプ
原因/結果エッセイとは、問題や出来事を述べ、その結果(例:森林破壊のプロセスとその結果を記述する)について説明するものです。
キーワードフレーズ:as a result, accordingly, is caused by, leads to, consequently
Type1:ブロック構造
原因/結果エッセイタイプの基本構造:Type1:ブロック構造 | |
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Introduction | トピックが紹介され、背景情報が提示される |
Body1 | 原因1:説明 原因2:説明 |
Body2 | Body2開始の移行文/導入文 結果1:説明 結果2:説明 |
Conclusion | 証拠のまとめと要点 |
Type2:チェイン構造
原因/結果エッセイタイプの基本構造:Type2:チェイン構造 | |
---|---|
Introduction | トピックが紹介され、背景情報が提示される |
Body1 | 原因と結果 |
Body2 | 原因と結果 |
Body3 | 原因と結果 |
Conclusion | 証拠のまとめと要点 |
D、問題解決エッセイタイプ
問題解決エッセイとは、問題を紹介し、その解決策と効果を説明するものです。
キーワードフレーズ: propose, solution, answer, issue, problem, problematic, remedy, prevention, and fix.
問題解決エッセイタイプの基本構造 | |
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Introduction | ①フック:一般的なトピックに関する興味深い情報 ②背景情報:メイントピックに関する情報を提供 Thesis Statement:問題を紹介し、それがなぜ問題なのか |
Body1 | 問題提起の段落 問題は明確かつ具体的に説明される。個人的レベルの意見の提言ではなく、多くの人々に影響を与える問題の提起であることが多い |
Body2 | 解決策段落の段落 問題の解決方法についての説明とその解決過程や論拠の証拠が含まれる |
Conclusion | 問題が解決されている過程、または解決された場合にはその部分に絡めて再強調され、要約される |
E、時系列エッセイタイプ:
時系列エッセイタイプとは、キーイベントの記述を時系列順に提示していくものです。歴史の年表や、レシピや取扱説明書に記載された一連の関連手順のようなプロセスを記載していきます。
キーワードフレーズ: propose, solution, answer, issue, problem, problematic, remedy, prevention, and fix.
時系列エッセイの基本構造 | |
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Introduction | ①フック:一般的なトピックに関する興味深い情報 ②背景情報:メイントピックに関する情報を提供 Thesis Statement:具体的な話題(キーイベント)や目的に焦点を絞った内容 |
Body1 | キーイベントを時系列順の説明 |
Body2 | キーイベントを時系列順の説明 |
Conclusion | 全体の要点を要約する |
F、議論エッセイタイプ:
議論エッセイタイプとは、ある問題の例えば長所/短所のような両面についての議論が提示されるものです。双方の側が均等に提示されているか、もしくは一方の側が他方の側よりも強く提示されている2つのパターンがあります。それらはすべて著者次第であり、著者の最も支持している側を見極めることがポイントとなります。
議論エッセイタイプの基本構造 | |
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Introduction | ①フック:一般的なトピックに関する興味深い情報 ②背景情報:メイントピックに関する情報を提供 Thesis Statement:著者の立場(どちらのサイド/中立) |
Body1 | ①裏付証拠1の提示 1、トピックセンテンス 2、説明 3、証拠 4、サポート詳細 5、結論センテンス裏付証拠2の提示 (裏付証拠1と同じ)裏付証拠3の提示 (裏付証拠1と同じ) |
Body2 | ①他の立場の議論展開 通常、前述されたBody Partに対をなすように展開される ②反論の反論(あれば) |
Conclusion | 主な要点を要約する |
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