日本人がフィリピン・セブ島に訪れた際には、タクシーを使っての移動をおすすめします。なぜならセブ島のタクシー運賃は、なんと日本の1/5程度だからです。
東京のタクシーの初乗り運賃が410円であるのに対して、セブ島のタクシーはたったの40ペソ(約84円※2018/10/9時点)。
これだけ安ければ近場への移動でも気軽に使えますよね。慣れない海外の地で安心・快適に移動するためにも、積極的にタクシーを利用しましょう。
この記事では、タクシーを快適に使う方法をまとめています。
安全にタクシーを利用して、快適な留学生活を送ろう!
まずはじめに、セブ島でタクシーに乗る前に気をつけておくべき注意点をまとめました。
本記事の後半で詳しく説明しています。
※基本的にトラブルに巻き込まれることはほとんどありませんが、もしものときに備えて本記事の内容を頭に入れておくと安心です。
タクシー乗車前の注意点
・クレジットカードは使用できないので、現金を持っておく。
・ラッシュアワー(午前8時前後と午後17時〜19時頃)は渋滞するので、早めの移動を心がける。
・女性は極力一人で乗車しないようにする。
・高価な装飾品を身に着けない。
次にセブ島で安全にタクシーに乗るための5つのステップを紹介します。
安全なタクシーの乗り方
1.タクシーに向かって手を上げて停める。
2.乗車したらメーターが付いているかを確認。付いていなかったり故障したりしている場合には、すぐに降りて別のタクシーを探す。
3.目的地を伝える。心配であれば行き先をメモしておく。
4.現金で支払いを済ませる。お釣りがないことが多いため、小さいお金を用意しておく。
5.タクシーを降りたらドアを閉める前に、車内に忘れ物がないか確認する。
それでは具体的な流れを説明していきます。
タクシーの乗り方と目的地までの行き方
この項目の内容
・タクシーを拾う方法
・タクシー乗車後、目的地の伝え方
・チップを要求された場合
タクシーを拾う方法
セブでは昼夜問わず多くのタクシーが走っているので、朝8時ごろと夕方5時〜7時ごろのラッシュアワーを除いて比較的容易に捕まえられます。
捕まえたい際には日本と同じように、タクシーに向かって手を上げましょう。
タクシー乗車後、目的地の伝え方
タクシーに乗ったらまずは、メーターが付いていることを確認します。
付いていることを確認したら出発する前に「Please use the meter.(メーターを使ってください)」と伝えてください。
メーターが付いていなかったり、故障中だから使えないと言われたりした場合には、ボッタクリ被害にあう可能性があるのですぐに降りて別のタクシーを探しましょう。
目的地を伝える際には、主要な場所であれば「Please go to ◯◯. ( ◯◯に行ってください)」といえば簡単に伝わります。
それほど有名ではない場所に行く場合には、住所を書いたメモを用意しておくと安心です。
セブ島を走っているタクシーの中にはシートが破れていたり、ドア窓が壊れていて開けられなかったりするものもあります。
体感として全体の3割程度のタクシーは、シートが破れていたり汗臭かったりして、あまり清潔ではない印象です。
チップを要求された場合
降車時にタクシードライバーからチップを要求されることがありますが、原則支払う必要はありません。しかし空港のあるマクタン方面に向かう場合には、50ペソ程度のチップを要求されることがあります。
これはボッタクリではなくて、マクタンからお客さんを拾ってセブ市内に帰ってくるのが難しいからです。必ずしも払う必要はありませんが、交渉する労力を考えたら素直に支払ってもいいかもしれません。
次に支払い方法について説明します。
セブ島のタクシーでクレジットカードは使えるの?
日本ではほとんどのタクシーでクレジットカード払いが可能だと思いますが、セブ島のタクシーでは現金払いしか対応していません。
そのためタクシーに乗る前には、必ず現金を持っていることを確認しましょう。
また細かいお金を持っていないと、おつりがもらえないことがあります。
フィリピンには紙幣が6種類あり、その中でも500ペソと1,000ペソは高額紙幣です。
日本円に換算したら1,000円と2,000円程度ですがフィリピンでは大金なので、100ペソ以下の小さいお金を用意しておきましょう。
少額のお金を常に持っておくためにも、アヤラモールやSMシティのほか、セブンイレブンやスターバックスなどで買い物をする際には、積極的に500ペソや1,000ペソで支払いおつりをもらえるように心がけておくと安心です。
次はタクシーに乗る際の注意点についてです。
セブ島でタクシーに乗る際に気をつけておくべきことは?
タクシー利用時の注意点
1.できるだけ大人数で乗る
2.人通りの多い場所で乗降する
3.ラッシュアワー、雨天時は時間に余裕をもって行動する
4.降車時には忘れ物がないか確認する
5.夜間は極力タクシーで移動をする
6.高価な装飾品を身に着けない
7.ドアの鍵を閉めておく
8.目的地をはっきりと伝える
順番に説明していきます。
1.できるだけ大人数で乗る
治安面でそこまでの不安はないとされているセブ島ですが、トラブルに巻き込まれないように意識しておくに越したことはありません。
特に女性は、時間帯に関わらず複数人で乗ることをおすすめします。
2.人通りの多い場所で乗降する
リスクを最大限まで減らすためにも、人通りが多くて比較的明るい場所で乗り降りするようにしましょう。
3.ラッシュアワー、雨天時は時間に余裕をもって行動する
ラッシュアワーである朝8時ごろと夕方5時から7時ごろは、激しい渋滞に巻き込まれることが多く、タクシーも捕まりづらいです。
大雨が降っている場合には、通常時であれば10分で着く場所に行くために30分以上かかることもあり、歩いたほうが速いのでは? と思うくらい大渋滞することがあります。
そのためラッシュアワー、雨天時には早めの行動を心がけましょう。
またサウスピーク生徒は門限に遅れないためにも、強い雨が降っているときや週末の夜など、混雑が予想されているときにSMシティやアヤラモールなどの外出先から校舎に戻る際は、午後8時には出るようにしてください。
4.降車時には忘れ物がないか確認する
当たり前のことですが、タクシーを降りる際には忘れ物がないか必ず確認しましょう。
海外だからと浮かれ気分でいると、うっかり忘れてしまうこともあります。ちなみに私は、タクシーにiPhoneを忘れて紛失してしまいました……。
※留学中に貴重品を紛失してしまった場合
警察署に行き、ポリスレポートを申請することを推奨しています。
携行品損害保険に加入している場合には、ポリスレポートがあることで保険が適応されるケースが多いです。
車内に忘れ物をしてしまった場合は日本とは違い、そのまま戻ってこないことが多いので細心の注意を払いましょう。
5.夜間は極力タクシーで移動をする
夜8時以降は近場への移動でも、歩かずにタクシーを利用しましょう。
慣れない海外の地で夜道を歩くと道に迷いやすく、その分危険な目にあう可能性が高まってしまいます。
6.高価な装飾品を身に着けない
日本人はお金持ちだと思われています。トラブルに巻き込まれるリスクを減らすためにも、派手な装飾品や高価な衣服を身に着けないようにしてください。
特に女性の場合は、足や肩が出ているような露出度の高い服装は避けましょう。
7.ドアの鍵を閉めておく
信号待ちなどで停車しているときに、ストリートチルドレンや物売りが近づいてくることがあります。
急にドアを開けられてトラブルに巻き込まれないよう、下の写真のように鍵は常に閉めておきましょう。
8.目的地をはっきりと伝える
タクシードライバーの中には、目的地がはっきりしていなくともとりあえず発進してしまおうという人もいます。
目的地を伝えた際にきちんと伝わっていないなと感じた場合には、携帯で地図を見せるなどして対策しましょう。
また最近では、あらかじめダウンロードしておけばオフライン状態でも使えるマップのアプリがあるので、事前にダウンロードしておいてもいいかもしれません。
こんな場合はどうすればいい? Q&Aコーナー
Q.チップを要求された場合には支払わなければならないの?
A.渋滞時などにドライバーからチップを要求されることがありますが、支払う必要はありません。
しかし先ほども話した通り、マクタンなどの遠方に行く際には50ペソ程度のチップを支払ってもいいでしょう。
もしチップを払いたくない場合には「I will take another taxi. (別のタクシーを拾います)」と伝えれば、追加でお金を払わずとも目的地まで行ってもらえる可能性が高いです。
Q.乗っているタクシーが怪しいと感じた場合には?
A.少しでも怪しいと思ったら早めに降りて、別のタクシーを探しましょう。
ここでいう怪しいタクシーとはメーターの回り方が明らかに速かったり、目的地とまったく違う方向へ向かったりしているタクシーのことです。
通常10分で100ペソ程度の金額になるということを頭に入れておけば、メーターの異変をすぐに察知できると思います。
また目的地に関しては上述の通り、そもそもドライバーが場所をわかっていないことがあるので、出発前に地図を見せるなどして明確にしておきましょう。
Q.サウスピークからマクタン空港までの行き方は?
A.「エアポート、インターナショナル」といえば通じます。通常時にサウスピークの各校舎から空港に行く際にかかる料金は、オリジナル校と日本語禁止校は350ペソ前後、プレミアム校からは230ペソ前後です。
渋滞時には追加で100ペソ以上かかることもあるので、空港に向かう際には余裕をみて多めに現金を用意しておきましょう。
また出国時にはマクタン空港で、出国税と空港使用料として合わせて850ペソを現金で支払う必要があります。
そのため出国時には余裕をみて、1300ペソ以上残しておくことをおすすめします。
フィリピンのタクシーには白色と黄色の2種類ありますが、街中で多く見られるのは白色で、黄色のタクシーは空港専用です。
黄色のタクシーは初乗り運賃が70ペソと割高ですが、空港で管理されているタクシーのため内装が綺麗なものが多いです。
黄色のタクシーは空港からしか乗ることができず、街中で見かけても拾えないので注意しましょう。
Q.タクシーに乗っているときに、トイレに行きたくなった場合は?
A.ドライバーに「I want to go to CR※. (トイレに行きたいです)」と伝えれば近場のトイレに連れて行ってもらえるでしょう。
私が実際にドライバーに聞いてみたところ、コンビニやガソリンスタンド、ファストフード店まで行ってくれるとのことでした。
※フィリピンではトイレのことを、Comfort Roomといいます。通常はRest Roomです。Rest Roomと言っても通じます。
Q.女性がタクシーに乗る際の注意点は?
A.タクシーに乗る際だけに限った話ではありませんが、肌の露出が多い衣服を着ることは避けましょう。またできる限り女性ひとりでは乗らないようにしてください。
いつトラブルに巻き込まれてもおかしくないと身構えて行動しましょう。
Q.どうしてもタクシーを使うのが不安な場合には?
A.タクシー配車アプリの「Grab」を使うことをおすすめします。しかしネット環境がないと使えないので、場合によっては利用できないこともあります。
最後に、サウスピークの各校舎から主要の場所へのタクシー料金を表にまとめました。
サウスピークからのタクシー料金
オリジナル校
ウィンランドタワー2 (WINLAND TOWER2) |
日本語禁止校
ジェーワイスクエア (JY SQUARE) |
プレミアム校
ベネディクトカレッジ、エーエスフォーチュナ (A.S FORTUNA ST, BENEDICT COLLEGE) |
|
アヤラモール | 80ペソ | 90ペソ | 100ペソ |
SM シティ | 130ペソ | 140ペソ | 140ペソ |
SM シーサイド | 170ペソ | 250ペソ | 260ペソ |
ITパーク | 100ペソ | 80ペソ | 100ペソ |
マクタン空港 | 330ペソ | 350ペソ | 230ペソ |
※2018/10/9時点で1ペソ=約2.1円(80ペソ=168円)。混雑状況により金額は多少前後します。
10分程度の移動であれば100ペソもかからず、30分以上かかる空港への移動でも日本円で1,000円以下です。
またオリジナル校舎の前にはタクシーが停まっていることが多いので、大通りに出なくとも拾える場合もあります。