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18カ国語を話したシュリーマンに学ぶ、英語を話すための5つのポイント

出典:http://www.kulturelle-gedaechtnisorte.de/en/members/heinrich-schliemann-museum-ankershagen.html

母語のドイツ語をはじめ、フランス語やスペイン語、イタリア語からロシア語など18ヶ国語を話すことができたこの人物をご存知でしょうか? その人物とはシュリーマン。彼はギリシア神話に登場する伝説の都市トロイアが実在すると考え、実際に発掘した考古学者です。   彼はもちろん英語を話すこともできました。驚くことに、英語を習得するためにかかった期間は半年だと言われています。   「英語が半年で話せるようになるなんて、彼が天才だからに違いない」 確かにそうかもしれません。彼は3度見た内容を覚えてしまうほど、記憶力が良かったのです。 いつもその授業時間には印刷された英語の散文30ページを、もしあらかじめ三回注意して通読していたならば、文字どおり暗唱することができた。  

英語を取得するために必要な5つのポイント

しかし彼は記憶力が良かったものの、言語を習得するために勉強しなかったわけではありません。そしてその学習方法はどの言語にも共通しており、このようにまとめられました。   1.非常に多く音読すること2.決して翻訳しないこと3.毎日1時間をあてること4.つねに興味のある対象について作文を書くこと、これを教師の指導によって訂正すること5.前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦(暗唱)すること   本記事ではシュリーマン学習法を参考にしていただけるように、具体例を交え紹介します。    

1.非常に多く音読すること シュリーマン学習法の要となるのは音読学習です。実はサウスピークやエングリットも音読学習を推奨しています。 音読学習(声に出して読む)をすることで、英語を英語のまま理解できるようになります。

「英語を英語のまま理解する」とは、例えば英文を読む際に、いちいち返り読みせず、文頭から文末まで読んで理解できることです。   音読を行う際は、自然と英文を前から後ろに読まなくてはいけません。こうすることで、日本人の英語学習者が用いりがちな返り読みの習慣がなくなります。   返り読みせずに読むと英語を速く理解できるので、リーディングやリスニングの速度が上がります。英会話の際も、スラスラと話を続けることができるでしょう。  

  またシュリーマンは音読を行う際は、できるだけ大きな声ですることを推奨しています。大声で音読をするあまり、家で音読をしていると、隣人に苦情を言われ引越せざるを得なくなったと語るほどです。   大声で音読をするメリットは科学的に証明されています。それは口の動きと大きな声が脳を刺激し、記憶に残りやすくなるのです。   参考:なぜ、英語は音読が効果的なのか?

2.決して翻訳しないこと シュリーマン学習法は非常に多くの音読をすることによって成り立ちます。よって文法に多くの時間を費やすのではなく、そのぶん音読をすることを推奨しています。 たいくつな文法上の規則に苦しめられいじめられたすべての若者のうちで、ただ1人も一見して明らかな数百の誤りをおかすことなしに、一通りのギリシア語の手紙も書くことができないことを知っていたから… 語学を習得する段階で、文法を完璧に理解しようとするとかなりの時間がかかります。英文の中に参考書にも掲載されていない文法事項があったとしても、そこにこだわって時間を費やすべきではありません。そのときにわからなくても、時が経てば理解できるようになるのです。  

3.毎日1時間をあてること 「この本を読めば英語が話せるようになる」 「1日10分で英語がペラペラになる」

などの宣伝文句を見たことはありませんか。

18ヶ国語を習得したシュリーマンでさえも、最低1日1時間を言語取得に割いていたのです。 私はあらゆる瞬間を勉学のために利用した。どのような使い走りにも、雨が降ってももちろん、一冊の本を手に持って、それから何か暗記した。何も読まずに郵便局で待っていたことはなかった。 シュリーマンは毎日1時間図書館にこもって勉強していたわけではありません。考古学者であり、実業家でもあったシュリーマンの生活は忙しいものでした。そんな彼はいかなる時でさえ、勉強する意識を持ち、うまくスキマ時間を利用していたのです。   「時間がない」というのは言い訳にしか過ぎません。机に向かうことができなくても、あらゆる方法で英語学習を行うことができます。通勤中にリスニング学習を行ったり、寝る前に単語を覚えてから寝る習慣をつけましょう。  

4.つねに興味のある対象について作文を書くこと、これを教師の指導によって訂正すること

興味のあるテーマについて英作文して、実際に使う機会を設けましょう。英語を話せるようになるには、英語で文章を書けるようになる必要が有ります。英作文ができない文章は、英会話で使いこなすことが出来ない表現です。言ってみれば、60秒で英文を作るのが英作文で、頭の中で1秒間で行う英作文が英会話と言えます。

しかし興味のないことに対して、英作文を書くのは継続しづらいものです。そこでシュリーマンはいかなる言語を習得する際も、興味のあることに関して書くようにしていたといいます。

現代ではSNSを通じて英語学習者であったり、英語のネイティブスピーカーの友達を作ることができます。そうすれば、無料で英作文を添削してもらえるかもしれません。

  「SNSを通じて、ネイティブの友達なんか出来そうにない!」という方には、サウスピークやエングリットはどうでしょうか?サウスピークやサウスピーク新宿校でも、シュリーマン学習法のように自由英作文をしていただきます。そして英作文の添削はフィリピン人講師が行います。  

参考:フィリピン人英語講師で上位10%の学力を持つ講師達

5.前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦(暗唱)すること 添削された内容を暗記するくらい音読し、使えるようにする。人は習ったものを忘れてしまうのが前提です。添削されても、復習を行わなければ覚えることができません。

参考:エビングハウスの忘却曲線から分かる忘れない英単語の覚え方 

シュリーマン学習法は真似できない部分もある

  シュリーマンがこの学習法を行なっていたのは、100年以上前のことです。わたしたちがこの学習法を取り入れるなら、当時の時代背景やシュリーマン自身の頭の良さ、そして彼の母語を考慮しなければいけません。   例えば2つ目に紹介した「決して翻訳しない」に関して。日本人英語学習者の場合、決して翻訳しないというより、「翻訳(日本語訳)しても良い」のです。   シュリーマンの母語はドイツ語で、英語を学ぶ際は似た文法構造なので、文法を軽視しても問題はなかったでしょう。(ドイツ語と英語はゲルマン系言語と呼ばれ、もともと1つの言語から派生したため文法が似ています)   しかし、日本語と英語の文法構造は全く異なります。そこを踏まえると、日本人が英語を学ぶ際は、最低限英語を英語のまま理解できるために、翻訳をして文章の文法構造を理解しておく必要があります。翻訳せずに、ひたすらに音読学習を行えばよいというわけではありません。   ※サウスピークやサウスピーク新宿校では、音読学習の前に品詞分解と精読(ゆっくり文法が理解できているか確かめながら読む)することを推奨しています。

   またシュリーマンが生きた時代には単語帳というものが存在しませんでした。そのため彼は音読学習に使用した本に書かれていること辞書を用いて、理解できる言葉に言い直していくことを繰り返して、語彙力を増やしました。 「ポールトヴィルジニー」の現代ギリシア語訳を入手してそれを通読し、その場合私は注意して一語一語をフランス語原本のそれに相当する語と比較した。 しかし、現代では単語帳を利用した方が効率的だと言えます。こういったことからも、シュリーマン学習法は参考にするものであって、鵜呑みにするものではないのです。  

1番大事なのは、英語を勉強する意志があるのかどうか

シュリーマンはどうして18ヶ国語にもわたる言語を習得できたのか。そこには学習法だけではく、語学に対する強い熱意があったからだと言えます。 私はもはやわが渇望をおさえることができず、ただちに非常な熱意を持って新しい勉強に手をつけた。 彼が新たな言語を習得すると決めたときの言葉です。シュリーマンが若いときに、彼の父親はリストラされました。それ以降シュリーマンは学校をやめて、生きるために働くしかなかったのです。その貧困から抜け出すには、1つでも多くの言語を習得して武器を増やすこと。言語は彼にとって救いであり、その思いが言語習得へのモチベーションだったのかもしれません。   精神論にはなってしまいますが、英語を話したい!という強い思いは大切です。「突然仕事で必要になった」のならもちろん、「外国人を好きになってしまい英語が必要だ」ということでも構いません。突き動かす何かきっかけが生まれたときが、英語学習を始めるときなのです。   参考文献:古代への情熱-シュリーマン自伝 (岩波文庫)

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