フィリピン留学で英語力を伸ばし(TOEIC590点→860点)、海外就職という目標をインドネシアで叶えられたShinyaさんにお話を伺いました。
留学や転職をするに至った経緯、転職活動で会社を選ぶ際に重視していたこと、現地インドネシアでの仕事や生活について話していただきました。

【この記事のポイント】
・駐在中に海外で働きたいという意識が芽生えた
・TOEIC270点アップ
・TOEICの点数で書類審査や面接を難なく突破
・ストレスフリーに働ける
ーこんにちは。インタビューを引き受けていただき、ありがとうございます!
ーShinyaさんはフィリピン留学・転職を経て、現在はインドネシアでお仕事をされているのですよね。最近はいかがですか?
はい。こちらの会社で働き始めて1ヶ月経ったところです。今のところ順調です!
ーお仕事の内容を教えてください。
インドネシアにある日系の会社で、企業向けシステムの販売を行っています。
例えば、ワークフローシステムやデータ分析ツール、IoTソリューションなどを売っています。

国内の大手企業で海外駐在→「海外事業に携わりたい」という思いが強くなり、転職することに
ー転職前は、どのようなお仕事をされていたのですか?
電気通信系の大手国内企業に10年間勤めていました。
ー転職のきっかけを教えてください。
働き始めて5年経ったころ、インドネシアで駐在員として2年間働ける機会がありました。
※駐在員とは、日本本社から海外現地法人に派遣される社員のこと。海外で働く場合、この「駐在員」と、現地で直接採用される「現地採用」という2つの選択肢があります。
参考:「駐在員と現地採用の違い」
グローバルに働きたいという思いが元々あって、その思いがインドネシアでの駐在中に具体化されていきました。
3回のフィリピン留学でTOEICを860点まで上げ、2度の転職活動を経てインドネシアに海外就職
ーそして、英語力を上げるために留学されたのですね。
はい。2~3ヶ月のフィリピン留学を3回して、TOEICは590点から860点まで270点上がりました。

その後転職活動をして、国内企業の海外事業部に無事転職することができました。
しかし人の入れ替わりがあった関係で海外事業に関われなくなってしまい、そこは3ヶ月で辞めて再び転職することにしました。
そうして決まった転職先が、現在働いているインドネシアの日系企業です。
「駐在案件の方が、現地採用よりも給料が高い」というわけではなかった
ー最初の企業では、インドネシアで「駐在員」として働かれていたということですが、今回は「現地採用」という形での入社ですよね。
はい。今回の転職活動時も、最初は「駐在員として働きたい」と思って会社を探していました。
「駐在員の方が現地採用よりも給与が高い」と思っていたので。
でも実は、そういうわけではないことに気が付きました(笑) 会社の規模によります。
ーそうなのですね! 「駐在員の方が高い」というイメージが、漠然とありました。
はい。転職時は「東南アジアのどこかで働きたいな」と思っていたので、
①駐在採用
②現地採用(タイ)
③現地採用(インドネシア)
この3パターンを受けていました。
最終的に①で3社、②で2社、③で2社から採用されたのですが、
手取りで考えると、②や③の現地採用の場合でも、日本と働いているときとほぼ変わらないくらい貰える企業もあったので「現地採用もいいな」と思いました。
額面で見ると現地採用の場合の方が低いのですが、インドネシアはそこから引かれる税が低いので、手取りで見ると変わらないんです。
現在働いている、インドネシアの会社を選んだ決め手とは?
ー現在の会社を選んだ決め手は何だったのですか?
一度転職に失敗しているので、かなり悩みました。
選ぶときの基準は、①すぐに海外拠点に行けることと、②給与水準を下げないということでした。
①について詳しく言うと、駐在案件はいつ行けるか分かりませんが、現地採用の場合はすぐに海外で働けます。
今働いている会社は①と②をクリアしつつ、さらに現地インドネシアの駐在員が私に会いにわざわざ東京まで来てくれたり、他国に現地法人を立ち上げる計画があったりしたので、内定を受諾しました。
転職活動時、TOEICの点数と英語面接について
ー転職活動時、留学で伸ばした英語力は役に立ちましたか?
そう思います。TOEICの点数を条件にしている会社が多かったんですけど、留学で英語学習をしてTOEIC860点を取れたので、転職活動時はTOEICの点数を気にすることなく応募ができました。
ーだいたい860点くらいあれば、TOEICの条件はクリアできるということですね。
だいたいクリアできます。また書類審査だけでなく、タイ人やインドネシア人との英語面接も問題なく進めることができました。

東京にいるときよりも少ないストレスで、そして挑戦しながら働ける東南アジア
ーインドネシアで働いていて、日本にいるときと変わったことを教えてください。
インドネシア人は基本的におおらかなので、インドネシアで働いていると東京にいるときよりストレスが少なくなりました。
東京で働いているときは、偉い人とかに気を使いながら働らかなきゃいけなかったので......。

ー現在の会社にも、日本人の従業員はいますよね?
いますけど、今の会社の社風的にそんなに上下関係は厳しくないです。
また仕事内容に関して言うと、東京の大手企業にいたころよりも業務範囲が広いので、より挑戦しながら働けるなと思います。
仕事で使う言語はインドネシア語、英語、日本語
ー仕事の際は、インドネシア語も使いますか?
インドネシア語も使います。
子会社も合わせて従業員が100人いますが、そのうちインドネシア人が93人、日本人が7人です。
インドネシア人の従業員と話すときはインドネシア語ですし、会議のときはすべて英語です。
お客さんは日本人なので、営業の際は日本語を使います。

ーインドネシア語は、どこで勉強されたのですか?
前職で2年間インドネシアに駐在していたときにインドネシア語の塾に通っていて、そこで勉強しました。
インドネシアでの生活(住居、通勤、食事、生活費など)
ー生活面はいかがですか?
いいですよ。家賃は700万ルピア=約55.000円(2019年4月現在)で、その中に光熱費や通信費も含まれています。掃除・洗濯のサービス付きです。
ーいいですね、それで55.000円は安い! 掃除・洗濯のサービスは、インドネシアでは結構普及していますか?
普及していると思います。


またインドネシア生活のメリットとして、通勤の際は会社が車での送迎を用意してくれることも挙げられます。この生活を経験すると、もう満員電車には乗れません(笑)


ー食事はどうされていますか?
GOFOOD(ゴーフード)という、インドネシアで普及している食事配達サービスをよく使っています。
ー食事をアプリで注文して、家まで持ってきてもらうサービスですね。
この前は、マクドナルドを注文しました。

また、昼食はオフィスでインドネシア料理を食べることもあります。

ー日本食が食べたくなることもあると思うのですが、日本食が食べられるところはありますか?
ジャカルタでは、日本食は普通に食べられます。この前は居酒屋に行きました。

これは「ちょい飲みセット」というもので、焼き鳥3本、小皿2品、アルコール2杯で1,000円くらいです。
今後の目標と、転職や海外就職を考えている人へのメッセージ
ー今後の目標があれば、教えてください。
まだここで働き始めて1ヶ月で、1人だけで仕事はできない状態なので、まずは商品の知識を身に付けて早く独り立ちしたいです。
そしてゆくゆくは、社内でも独立という形でもいいので事業の「立ち上げ」を経験したいと思っています。
部下を持ってマネージャーの経験もしたいです。
ー最後に、転職を考えている人や海外就職を目指している人に何かメッセージがあればお願いします。
さきほども言いましたが、東京などの日本の都市で働くよりジャカルタやバンコクなど違う国の都市で働いたほうが、挑戦できる環境に身を置けると思います。
35歳以上になると転職のハードルが上がってしまうので「30代前半であれば、GO!」と言いたいです。
ー本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
まとめ
①TOEIC860点があれば、アジア就職において英語の条件をほぼクリアできる
②東南アジアでは「少ないストレスで、挑戦しながら働く」ということが、日本より実現しやすい
③食事にも困らず、月55.000円ほどで掃除・洗濯のサービス付きのきれいなお家に住める
またShinyaさんが働かれているインドネシアは親日国で、日本食や日本の製品も身近にあるので、日本人にとっては住みやすい国なのではないでしょうか。
サウスピークでは、海外で働きたい人向けの海外就職プランを提供しています。海外で働きたい人は、海外就職プランにお問い合わせください。
