【この記事のポイント】
・同僚や上司から英語を学んでいる
・サウスピークで培った正しい発音は心地よく会話するのに必要
名前 Megumiさん
年齢 20代中盤
英語力 TOEIC900点
就労国 マレーシア・外資系金融業
マレーシアの外資系金融業の会社にて勤務されている、サウスピーク卒業生のMegumiさん。
英語を使って海外で日々仕事をするとはどういうことなのか、その実態を伺いました。
↓下記は、Megumiさんのこれまでのインタビュー記事
フィリピン留学後にマレーシアへ海外転職したMegumiさんが語る、新卒海外就職から海外転職に至るまでの葛藤
海外就職活動で気をつけるべき3つのこと。マレーシアへ海外転職を成功されたMegumiさんインタビュー
マレーシアの外資系金融業にて現地採用3ヶ月目、社内公用語は英語
ーーマレーシアで働かれて3ヶ月とのことですが、現在どのようにお仕事されているか伺えますか。
↑Megumiさんの暮らすマレーシアの町並み。宗教的な建物と、近代的なビジネスビルが混在しています。
マレーシア・クアラルンプールにある外資系金融業の会社で働いています。
職種は日本人顧客向けカスタマーサポートです。いわゆるコールセンターで働いています。
業務としては、与信管理や不正利用防止が主です。
基本的には日本人がお客さんなのですが、外国人が顧客になることもあります。
私達が電話を受けて「もしもし」と言うと、「Hello?」といきなり返された時は、
最初さすがに焦りましたね(笑)
前職はマカオの日系ホテルで働いていたのですが、今回は全くの異業種ということで日々学ぶことが多いです。
勿論入社時に英語で研修はありましたが、最初から全て教えられるわけもないので、
「こういった場合はこうすればいいのか」
「上司や先輩がああ言っていたから今度はこうしてみよう」
という経験知が多いですね。
ーー学ぶことが多いと、日々やりがいがありそうで良いですね。社内は皆外国人ですか。
はい、マレーシアにある会社なので、同僚・上司はマレーシア人であることが多いですね。
私が所属しているのは日本市場に向いて仕事するチームなので日本人ばかりですが、同じフロアで欧米市場、香港市場と別の国市場のチームが一緒に働いているんです。
彼らは仕事柄からか、とても綺麗な英語を話しているんですよ。
低めのパーテーションで区切られているだけなので、他国市場向けに働いている人達の仕事ぶりを見られますし、たまにお互いに確認しあうこともあります。
例えば香港市場にかかってきた電話で日本人対応をしなければいけないこともありますので、そういった時は受話器外してコミュニケーションを取ることもありますね。
勿論、すべて英語です。
あとうちの会社はマレーシア人の勤続年数が長い会社です。
10年勤続している人もザラなんです。
そういう人達は経験豊富な分業務で勘も働くので、彼らのようなベテラン社員からも学ぶことができます。
基本的には、顧客対応以外の社内コミュニケーションはすべて英語です。入社時に参加したトレーニングもすべて英語でしたし、会社のポリシーやシステムの説明も、当然のように英語でしたね。
恐らく、英語を十分に聴けて読めないと、参加して何かを得ることは難しかったのだと思います。
はっきりと理解しておかないと後の業務に支障が出るので、前のめりに学んでいました。
上司に指示を仰ぐ時、同僚から学ぶ時に気をつけていること
ーー英語で仕事をして、英語で他人から学ばれているんですね。業務上で英語を使う時に、具体的にどのように英語が必要になるのですか。
↑近代的な町並みが広がるマレーシアでも、アジアらしい牧歌的な風景はそこら中に広がっています。
まずわかりやすい例でいえば、「上司に対して状況を説明して指示を仰ぐとき」です。
業務を行っている最中に権限を越えた状況に出逢うことが多々あります。
これは明確に社内で規定されているものであったり、そうでなく、自分では判断に迷う場合ですね。
気をつけていることは、余計な情報を入れずにシンプルに説明することです。
大抵お客様と電話が繋がっている間に判断を仰ぐ必要があるので、なるべく速く、簡潔に伝える必要があるんですね。
そこのノイズがあると、上司も判断が遅くなってしまい、結果的にお客様を待たせることになってしまいます。
元々そんなに話すのが速いほうではないので、鍛えられている実感があります。
英語を適切に使えるようでないと駄目そうです。
まだまだ時間がかかっているので、要改善ですね。
もうひとつは、他の同僚や上司の英語を聴いて学ぶときに英語を使います。
先述したように、同じフロアのパーテーションの向こう側には他国市場の社員が働いています。
彼らはとても英語が上手いんですよ。
私もまだまだ勉強中の身ですので、言い回しや説明の仕方を盗み聞きしています。
そうやってその単語を使うんだ、等日々発見がありますね。
例えば、「recognize」という単語です。
私の脳内単語帳では、大体「分かる」というような意味であると覚えていました。
ですが、香港市場の社員が「この問題はあなたアカウントで起きているものですか」という時に「Recognize this charge?」という表現を使用していたんです。
自分のことだと事実を認知する、認めるというようなニュアンスですね。
今まで自分が知っていた語彙とは少し違いました。
こういった例は推挙に暇がないのですが、単純に興味深いですし、勉強になります。
業界の文脈、この仕事の文脈ではこうなのかというのは、教科書には載っていない使い方ですよね。
ーーかなり高い英語力が求められる業務なのだなと感じました。英語を使い、英語で学ぶことができるようになるには、どのくらいの英語力が必要なんですか。
私は元々TOEIC890点と、マカオでの実務経験があったのですが、貪欲であればいかなる日本人もこのレベルに対応できるようになると思います。
但し、こうして常にアンテナを高く張っておく必要はあると思います。
アンテナを高く張っていれば、他人の英語から学べることもありますし、実務経験を通して学べることは多いです。
他人の英語から学ぶ、実務をとりあえずやれるだけの英語力は最低限必要ですね。
サウスピークで学んだ発音矯正は、「心地よく会話するための基礎」
ーーmegumiさんはサウスピーク在学中、発音矯正に集中して取り組まれていました。サウスピークで、学んだ発音は役に立っていますか。
↑マレーシア市内を走るモノレール。10分ほど行っても日本円で50円程度。
サウスピークで学んだことは、今まさに生きていると実感しています。
マカオで働いていたときには、単語レベルでも理解してもらえず、聞き返されることがあったんです。
文章レベルでも意味がなかなか伝わらないという経験が多々あったんですよ。
サウスピークで発音矯正した後の今、言い回しが分からなくて言葉に詰まることはあっても、発音が問題で聞き返されることは皆無です。
仕事柄、電話で話すので声しかコミュニケーションの方法がないわけじゃないですか。
そこで伝えられないと、その先に進めないんです。
上司に状況説明するときも、聞き返されていると時間がかかりますよね。
それではいけないはずです。その意味で、発音に問題がなくなったのはありがたいです。
もし以前のように発音に問題があったら、今以上に苦労は増えていたと思いますね。
英語の発音って、きっとお互い心地よく会話するための基礎なのかなと最近思います。
日本語でもそうじゃないですか。
日本語を勉強していてなんとなく話せる外国人と会話していても、音が詰まる癖があったり、発音が微妙に違和感があるようだと、こちらが意味を取るために努力が必要になります。
発音矯正やってみて、今まで自分は相手に努力を強いていたのだと思いました。
だから、今後はより気をつけていきたいですね。今では発音記号をいちいち確認する癖がつきました。
ーーサウスピークで学ばれたことが生き、やりがいを持ってお仕事されているようで何よりです。ところで、マレーシアの暮らしはいかがですか。
↑Megumiさんの自宅から一望できる、クアラルンプールで一番高いKLタワー。
今はコンドミニアム住まいで、同期の子とシェアしています。
ジムとプールがついていて、家からKLタワーが見えますよ。
よく日本人が住んでいるコンドミニアムらしく、多くの日本人はこういったレベルのコンドミニアムで暮らしていますね。
家賃は2,000リンギット程度です。
水道光熱費も発生しますが、折半できますので、実質1人あたり1350リンギットくらいですかね。
元々シェアしようと考えていたわけでもなかったのですが、最初の一年は何かと入り用ですし、最初の年くらいちゃんと貯金しようかなと思って、シェアすることにしました。
ーーマレーシアの治安はいかがですか。
意外と安全ではないのかなと感じています。
道ばたを歩いていた同期が後ろから来た二人乗りのバイクにひったくりに遭ったという事件があり、歩行者道を歩くときは車道側に鞄を提げないようにしています。
以前暮らしていたマカオの方が、治安は良いように感じますね。
現在通勤はモノレールを利用しています。
オフィスまで10分程度で片道日本円で50円くらいで、とても安いです。
人口密度のせいか、通勤の時間帯でもあまり混まないですし、日本みたいに人と触れ合うことになるなんてことはありません。
ただ、治安の面もありますので、車通勤の方がいいのかなとも考え中です。
そのうち車を買おうかなと検討中です。
ーーマレーシアに来られて3ヶ月目ということで、これからだという雰囲気がよく伝わってきます。是非今後ともその調子で研鑽され、前へ進んでください。応援しています!