【この記事のポイント】
・チャレンジングな環境で仕事がしたいと思い転職を決意
・幅広い業務を求めて転職
・語学留学で英語で考えて英語で伝えることを体得
・一長一短な外資系企業へ入社し家族とともにヨーロッパへ
はじめに
英語力と日系企業での経験を活かして、6年勤めた国内大手企業からアメリカ系の外資系企業に転職したMaremitsuさん(32)にお話を伺いました。
転職の理由やゴールデンウィーク1週間のフィリピン留学、外資系企業で働くことのメリットやデメリット、お仕事で英語を使う場面や人生の目標などについて教えていただきました。

「日系企業・大規模・安定」から「外資系企業・小規模・高機動」の環境を求めて転職を決意
ー本日はインタビューにご協力いただきありがとうございます。
ーMaremitsuさんは日系企業から転職後、現在は外資系企業で働かれているということですが、現在のお仕事について詳しく教えてください。
現在の会社はアメリカ系の外資系企業で、世界のタイヤ会社で第3位に入っているもののうちの1つです。
乗用車やバス、トラック用のタイヤ、航空機や建設機械用の大型タイヤなどを製造開発・販売しています。
そこで私は「テストドライバー・エンジニア」として、タイヤを装着して運転したときの車の性能評価をしながら、タイヤ開発をしています。
入社から4年が経ちました。


ー転職前はどのようなお仕事をされていたのですか?
基本的な仕事内容は全く同じです。最大手の日本企業で6年間働いていました。
ー転職の理由は何だったのですか?
「もっとチャレンジングな環境で仕事をしたい」という思いがあったためです。
詳しく言うとポイントは3つあるので、順番にお話しします。
海外で仕事をしたい
転職理由の1つ目は「海外で仕事をしたい」ということです。
車の本場であるドイツ・ヨーロッパはもちろん、アジア・アメリカ・オセアニアなど、世界で仕事をしたいという思いがありました。

広範囲の業務に関わりたい
2つ目は「上流から下流まで、広範囲の業務に関わりたい」ということです。
コアな業務である試験評価だけではなく「その商品のよさを時にはメディアを通して、時には直接、世の中の人々に伝えたい」という思いがありました。
一方で商品企画や製品コンセプトの開発など、幅広い業務もしたかったんですよね。

生み出したアイデアをすぐに試してみたい
3つ目は「生み出したアイデアをすぐに試してみたい」ということです。
「こういうアプローチで仕事をしたい、組織をこのように変えたらいいのではないか」というアイデアは浮かぶし、賛同してくれる人はいるものの、組織の規模が大きいとなかなか機動力がないんですよ。
また大企業かつ閉鎖的な雰囲気が肌に合わなかったこともあり、小規模でオープンな組織の中で自分のアイデアをフルに活かしながら仕事をしたいと思っていました。

こうした思いから、当時働いていた「日系企業・大規模・安定」の環境から「外資系企業・小規模・高機動力」という真逆の環境へ飛び込むことにしました。
ゴールデンウィーク休暇を使い、1週間のフィリピン留学へ
ー転職を決めたタイミングで、留学をされたのですか?
いえ、実は留学を決めたときはまだ転職のことは考えていませんでした。
ーそうだったのですね!
「いずれにせよ将来に必ず役立つから英語は必要だ」「常に動けるように準備しておこう」という思いから、2014年のゴールデンウィークに1週間、フィリピンの語学学校サウスピークに留学をしました。
留学で一番身に付いてよかったのは、英語での思考回路です。
「英語を聞いて英語のまま抽象的思考をし、そのまま英語で表現する」という最も大事な思考回路が鍛えられたと思います。

結果として、留学費用よりも転職後の給料の増額分の方が遥かに大きいですし、それだけでなく自分の夢である「ヨーロッパ移籍」が現実となっているので、留学を通して「人生のゴール」にも近づけました。
※サウスピークへの留学にご興味のある方は、本記事の最後「おわりに。留学を考えている人へ、フィリピン留学サウスピークについてのMaremitsuさんのコメント」をご覧ください。

※写真は2014年のものです。2019年現在、サウスピークは新しい校舎となっています。
「日系企業で培ったスキル+英語力」で外資系企業への転職が実現
ー外資系企業への転職活動は、大変でしたか?
いえ。タイミングがよかったこともあり、どちらかと言うと楽でした。
日系企業での経験から、職に求められるスキルも十分にありましたし、一般的に英語が苦手な人の多い職なので、英語ができるだけで非常に強みになりました。
また「わざわざ休暇を使って英語留学に行く」という学びに積極的な姿勢自体も評価されたようです。
ーご家族から転職を反対されることはありませんでしたか?
両親には心配されました。「外資=厳しく、雇用が安定せずすぐにクビになる」というイメージから反対されたようです。
ただ「チャレンジしたい」という自分の意志は固かったので、親の心配で自分が悩むことはありませんでした。

ー「挑戦できる環境で働きたい」という思いは、転職後狙い通りになっていますか?
今のところ、すべて狙い通りになっています。
先ほども触れましたが、中長期の目標であった「自動車開発の中心地であるドイツへの移籍・移住」もほぼ決まったので、でき過ぎなくらいです。
転職前後でのお給料の変化と、英語を使う機会
ー転職前後でのお給料の変化を、差し支えなければ教えてください。
年間で150〜200万円は上がりました。
額で言うと、今年は800万ちょっとの予定です。1.3倍ぐらいになりました。
ーお仕事で英語を使うことはありますか?
口頭、レポート書類、メールなどすべての伝達手段において、英語は常に使っています。
日本人の同僚とはさすがに日本語で話しますが、会社の公用語は英語なので書類や資料はすべて英語で作成します。
また出張でヨーロッパやアメリカ、アジアの各国へ行きますし、それらの国のチームと電話会議、メールや書類のやり取りをするので、英語は必須です。

英語が苦手な人もいますが、そういう人は結果的にコミュニケーションが密に取れず苦戦しているケースが多いです。
外資系企業の「いい」と「悪い」について
ー日本企業と外資系企業を比べたときに感じる違いはありますか?
はい。いいところも悪いところもあるので、それぞれお話ししますね。
外資系企業の長所
まず外資系企業の長所は、以下の3つです。
やりがいがある
年齢や入社時期よりも実力が重視されるので、頑張りがいがあります。
自身の裁量権が大きい
(私の会社の場合は)規模が大き過ぎないこともあり機動力が高く風通しがよく、自分が働きかけることで動かせる範囲が広いです。

個性豊かな社員が多い
一般的な日本企業の文化に馴染めなかった人が中途採用で入社するケースが多数なので、いわゆる「普通の人」がいません。
視点の違ったアイデアを生み出せる人、能力がかなり高い人も多いです。
反対に驚くほど仕事ができない人、とにかく自分の意見を押し通すわがままな人などもいますけどね。
外資系企業の短所
外資系企業の短所は、以下の2つです。
短期的利益が優先される傾向がある
アメリカ系企業は、短期的利益に走りすぎて長期的視点が総じて疎かになる傾向があります。
株主配当を最大化する、単年度の利益至上主義です。
裏を返すと、長期的視点での投資をあまりしません。
現場レベルでは「行き当たりばったりの施策ばかりで、長い目で見た戦略がない!」と思ってしまいます。
丁寧な新人教育や社内育成制度の優先度が低い
外資系企業は基本的に、少ない人数で最大の業績を目指します。
その結果どうしても、丁寧な新人教育や社内育成制度の優先度が下がってしまうので「仕事ができる人とできない人の差」が極端に開いていきます。
ただ、一口に外資系と言っても「日本事業所における歴史の長さ」「規模の大きさ」「業界自体の性格」「本社の所在地(アメリカかヨーロッパかなど)」によってかなり雰囲気は異なります。
「外資系」という色眼鏡で判断せず、個々の会社の性格を見極めるべきだと思います。

家族と共に、新境地へ
ー 今後の目標を教えてください。
「3〜4年後にヨーロッパ移籍をしてドイツ最先端の自動車開発に携わること」また「ドイツや南フランス、ルクセンブルクに住む中で、それぞれの地の文化や生活に溶け込むこと」が目標です。
最終的な目標は「世界最高の車を自ら生み出すこと」です。
私生活の方では2018年7月に第一子の男の子が生まれまして、生命の神秘を実感しています。
子どもが大きくなってきたら、広い世界に触れさせつついろいろな挑戦を後押ししたいと考えています。
ー愛するご家族と共に、今後も多くのことに挑戦されてください! お仕事で大変お忙しい中、インタビューに答えていただきありがとうございました。

おわりに。留学を考えている人へ、フィリピン留学サウスピークについてのMaremitsuさんのコメント
サウスピークは、断トツにガチな英語留学だと思いました。
講師のレベルも非常に高いですし、特に発音矯正レッスンが素晴らしく、正しい発音が身に付きました。
そのおかげで自分の伝えたいことを的確に理解してもらえるようになりましたし、相手の英語を正確に聞き取れるようにもなりました。
英語力の伸びはもちろんとして、副効果として「意識高く努力を続けられる優秀な人」が各業界、さまざまなバックグランドから集まるので、自分自身の人生に刺激をもらえました。
参考:「真剣な人が集まる質の高いコミュニティ 〜語学留学のもう一つの価値〜」 これほど費用対効果、また時間対効果がよく「大きく確実に短期間でリターンを得られる投資」はなかなかないと思います。

もちろん英語はツールでしかないので、転職やキャリアアップを留学の目的にするならば、ベースとなる本人の能力や情熱が必須です。
ただサウスピークに留学を決める時点でそこはクリアしている人がほとんどだと思うので、結果的に、サウスピークで学べば確実に高いリターンが得られると思います。
サウスピークでの留学を検討される方はこちら:留学までの流れ